ナインイーグル ソロ



どこかで見た同軸反転機

外観は,色こそ異なるが E-Flite Blade mCX そっくりである。
全く同じか,というとそうでもなく細部は異なる。 むしろ改良されている点が多い。
ヘッドの作りも,酷似しているが同じではない。
構造的には同じで,固定式のメインブレードに,スタビライザーが付く。
ブレードの形状や,止め方が少し異なる。


スワッシュに至っては,mCXよりしっかりしていてガタが少ない。
キャノピー形状は少し異なる。フレームへの固定方法は同じである。
スキッドは作りが異なり,材料もナイロンで作られていて壊れにくいように改善されている。
電池ホルダーもmCXよりはスマートだ。スキッドが電池コネクタを兼ねている。
mCXと同じ電池コネクタなら充電器が使えるんだけど,残念ながらコネクタは全く異なる。
モータはmCXより少し強力な感じがする。
受信機も構成は同じであるが,異なる基板である。少しづつ作りが異なる。

mCXが全備重量26.2gに対して,ナイン・イーグルは27.2gで1g重くなっている。
ちょこちょこ改良されているので,その分重くなったのでしょう。

プロポ

プロポは全く新しい考え方によるモード1/2の切替式である。
これはよくできている。
ただし,スティックの品質はmCX同様あまりよくない。
まったり飛行するだけなので,スティックの固さはあまり関係ないだろう。
因みに,mCXのプロポは使えなかった。

初飛行

とりあえず,箱出しで飛ばしてみた。トリム調整もしていない。
ナインイーグル ソロ 初飛行 (超安定)
滅茶苦茶安定している。mCXと同等以上である。
何しろヘタな僕たちですら,けっこうまともに飛ばせるんだから。
mCXよりモータのパワーがあるので,かなり姿勢を崩しても復帰できる。
ビデオ中上下に触れているのは, ヘタだからモータをうまく制御できていないからだ。
ちょっと煩いのがたまにキズか。

モータがやけに熱いので,3分ほど飛行して計測してみた。
なんと80度(室温30度)まで上昇している。
mCXはほとんど熱くならなかった。
ただ不思議なことに,mCXは30電池ほどでモータは死んでしまった。
と以前書いたけど,これは間違いだった。
O君の勘違いで,単に電池が寿命になっただけだった。
新しい電池を付けたmCXは,壊したけど元気に飛んでます。

ナイン・イーグルがどれだけのモータ寿命なのか興味あるところだ。

新品電池1充電の飛行時間は,のんびり飛ばして8分20秒だった。 mCXとほぼ同じ。ただし,mCXのようにオート・カットは働かなかった。(と思う) ゆっくりとパワーが無くなり,上昇できなくなる。

トイラジの SWIFT と比べるのは酷ではあるが,たった3000円しか違わないなら, やっぱりナイン・イーグルがいい。
プロポも改造しなくてよいし,壊れにくい。それに4chである。 入門機に最適だと思われる。 いやちょっと簡単過ぎて練習にならないか?

充電器

ナインイーグルの充電器はプロポである。 プロポの電源をONにしないと充電できなない。
充電時も電波は出ている。 したがって,プロポから充電しているとすぐに電池が無くなる。
以下は間違うと非常に危険なので自己責任でお願いします。
そこで,一杯余っているWalkera充電器の登場。
ナインイーグルの電池コネクタは入手できないので,スキッド部品を買ってコネクタとした。
もし落としてスキッドを折ったら使えるように,そのままの状態で使う。
電源の線にWalkera電池と同じコネクタを付ける。
これでWalkera充電器で充電できる。


充電電流を測ってみると,最初の1分くらいは400mAくらい流れる。 いわゆる定電流充電区間であるが,Walkera充電器の場合,かなり短い。
その後,200mAくらいの定電圧充電が続く。
ちょっと流れすぎだけど, 電池も熱くならないし,まぁ,問題ないでしょ。


スタビ・バーの修理

超安定ナイン・イーグルを落とすなんてないと思ってたけど, mSRと勝負していて天井に激突。そんなアホなことでスタビ・バーを折ってしまった。
折れ口をよく見ると,すごい粗悪なカーボン・ロッドで, クラッシュすれば必ず折れるようなシロモノである。
おまけに0.9φで,在庫もない。
しょうがないので,0.8φのピアノ線で補修することにした。
どうも世間ではスタビ・バーを折って苦労している人が多いようなので, 少々詳しく解説することにする。


まず,真ん中のリンケージ部分を引っこ抜く。
接着されていないので,ラジペンでシャフトをしっかり挟んで引っ張ると 割と簡単に抜ける。

次に錘からカーボン・ロッドを抜かないとならない。
ところが,がっちり接着されていて,そう簡単には抜けない。
もっとも,この錘が簡単に抜けるようでは困るんだけど。
しょうがないので,0.8φのドリルで地道に穴を開ける。穴は貫通させる。
粗悪と言ってもカーボン。滅茶苦茶固い。
1個は人力で開けたが,辛抱たまらず2個目はボール盤を使わせていただいた。
ボール盤を使えば10秒ほどで開くが,ピン・バイスだと10分以上かかる。


0.8φのピアノ線を130mmに切り,それぞれの部品を差し込む。
リンク棒を入れるのを忘れてはならない。
真ん中のリンケージ部品は,0.8φだとスルスルなので, すこしペンチでかしめてから差し込んだ方がバランス作業がやりやすい。
リンク・ボールとセンタとの間の薄い部分をラジペンでほんの少し潰す。


ピアノ線の先を3mm程度,ラジペンで曲げる。
0.5mmほど残して曲げた先を切る。
抜け防止のため,ほんの少し曲げてあればよい。


瞬接を少しつけ,錘を先端まで移動させる。
このとき,ラジペンで曲がっている部分を中に押し込む。
曲がってる部分はほとんどプラスチックの中に埋もれてしまう。
これで部品の加工は終わり。


接着剤が乾いたら,実際にシャフトに取り付ける。
バランスを十分とって,中心を求める。
リンク棒は邪魔になるが,リンク・ボールに嵌め込んでおくこと。
少し傾けると,リンク棒に邪魔されずにバランスがとれる。
中心位置が決まったら,どちらかの端に印をつける。
軽くカッターナイフでケガくのが確実だ。
一旦,中心部品をずらせて,瞬接をピアノ線に塗る。 再度,印までずらして十分乾かせる。
それほど力のかかる部分ではないので,ほんの少しの瞬接で十分強度は出る。
中心位置にきっちり接着するように努力する。 もし,ここでバランスがとれないようなら,どちらかにハンダでも巻いて重量を補正すればよい。





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