Micron V2.5



今更Micron

発売当時は世界最小の4ch機だったが,今やWalkeraなど選択が広い。 ほとんどの人にとって,Micronを購入する理由は何もない。
ただORCにとっては, このMicron V2という機体は,すごく思い入れの深い機体である。 最初に購入し,全く飛ばせず壊してしまった。 いつかはMicronを飛ばせるようになりたいと,ずっと思っていた。
Pression HeliでMicron V2.5とCXのセットが販売されたので かなり前に購入いていた。
Combination Special Micron V2.5 & CX Combo Package このセット,半分詐欺みたいなもので,V2.5とCXの完成品の機体が来るかと思えば, なんと,機体と部品がやってきた。なんじゃこれ?
それも,電池やサーボ,4in1は1組だけ。電池取り付けバーも1組だけ。 どちらでも組める,という意味みたいやけど, V2.5の4in1をそのままCX(同軸反転)に使えるとは思えない。
ことラジコンに関しては,米国の会社はロクなことがない。

Micronは接着剤付けという非常に野蛮なセットである。 とにかく組み立てるのがものすごく面倒だ。
説明書が古く全く役にたたない。モータの配線もどちらが+か分からないので, とりえあず仮組みして見つける。面倒!
メイン・ロータが右回転,テール・ロータは左回転。


V2に比べて足がもっとも改善されている。 電池は2本のアームに抱かせるように改良されているが,これが,また,中途半端な大きさで, 電池がすっきり収まらない。
プラ板をひっつけて電池をゴムで留めれるようにする。


上が組みあがったMicron V2.5で,下が Walkera 4#3である。 4#3より一回り大きい。 重さは63gもあるので,今や随分重い機体である。


ノスタルジックな思い出に浸りながら試運転。
僕も最初の1回だけホバリングできたんだけど,ちょっと落としたら,もう飛ばない。
ちょっとブレードに衝撃を与えると, メイン・ブレードの固定ヘッドの中のベアリングが簡単にもげてしまう。
構造がよくない。ブレード・グリップがベアリングの中に片方ずつ1mmのネジで留められている。
ベアリングの片持ちはよくないのだ。


BLUE ARROWの4in1はかなり改良されていて,Walkera並みにアンテナ線を巻いていても 途中でしゃくることは無くなった。
が,ジャイロのロック性能が全くダメ。スロットルを上げるとテールが振りまくる。 とても操縦なんてできない。
なんとかミキシングを調整して, 嬉しいことに, 小野君が見事にホバリングしてくれた。
Micron V2.5 ホバリング

残念ながら,僕が操縦して,またベアリングを壊してしまった。
とにかく,ラダーが滅茶苦茶不安定である。 これをなんとかしないと,旋回なんて夢のまた夢。

スタビに錘を追加する

もう少しスタビライザーの安定性をよくするため,両端に錘を追加してみた。
1mmのハンダを3まき。約0.3g程度。


これだけでかなり効果があり,だいぶ安定した。
安定しているときがある,と言うべきか。
さっきは安定して飛んだと思ったのに,着陸させただけでダメ。 ほんま,どうしようもない機体だ。
Micron V2.5 なんとか旋回

かつて,RC Groupの書き込みに,
このような小さな機体の精度を保つのは難しい というように書かれていたらしいが, 全くそのとおりである。
精度がどうのこうのいう以前に作りが雑すぎて,精度が保てる時間が少なすぎる。
まぁ,昔の設計だからしようがないかな。
もう買い溜めしていた部品も減ってきたし,電池もそろそろ寿命だ。 この機体はぶっ壊れる前にケースに入れて飾っておこう。


ラジコン・ヘリTOPへ