ヒロボー SRB Quark SG



ヒロボーの室内ヘリ

ずいぶん以前からSRBが可変ピッチ化されるという噂はあった。 どうせガセだろうと思っていたら,何と本当に発表されてしまった。
実物はまいどラジコン市で拝ませていただき,早速 スーパー・ラジコン に予約。 3月の末,世間様より早く入れてもらったが,なぜか腰を痛めてしまって, 組み立てて飛ばすまで,ずいぶん時間がかかってしまった。

組み立て

箱は思ったより小さく,細かな部品がバラバラでぎっちり詰まっている。
どうして,複雑な今回に限り完成品じゃあないのだ?
組み立てマニュアルはよくできていて,よく読んで,マニュアル通りの手順で組み立てると, 誰でも完成できるようになっている。


細かな部品までが,バラバラなので箱の中で組み立てた方がよい。
リンク・ボールが特に取り付けにくいので,落としたら探すのに時間がかかる。
あと,マニュアルにも書いてあるが,リンク・ボールの上下を間違わないように。


まず,手順的にはデカールを貼ることになる。ところが,水平尾翼が見当たらない。 水平尾翼は,12.13テール・モータの袋に取り付けネジと一緒に入っている。

マニュアルP18のサーボハーネスホルダの取り付け位置がよく分からない。
よく見れば,上の方にちゃんと図面があるんだけど,見逃してしまう。
ちょうど,メインシャフトの下側に取り付け穴がある。
あと,同ページのエレベータレバーは,メイン・モータの入っている袋に同梱されている。


今回は, fly with the wind S氏に貴重な助言をいただき,苦労することもなく完成しました。
ヘッド周りは,CCPM方式の可変ピッチ・メカである。S氏によるとT-REXに似ているらしい。
ラジアスブロックの針金部分が,ちょうどスワッシュの穴にぴったり入る。
これはたまたまスワッシュに穴が開いているだけで無関係である。
組み立ているときは,ぜんぜん仕組みが分からず,ずっと不安だった。
ラジアスブロックの針金の下部は解放されていて正解で,スライドブロックが滑るだけだ。


受信機に接続するサーボの線は,マニュアルによると番号シールを貼ることになっているが, これは邪魔になるので,サインペンで1,2,3の区別をつけた方がよい。


初飛行

プロポはJR X-2720で,とりあえずSRBと同じ設定にして,CH.5をアイドル・アップに設定した。 マニュアルP65の受信モードは2である。
受信モード2は,受信機側でCCPMの制御するモードである。ヒロボーの規定値設定で飛ばすことができる。
組み立てている途中から, 電池は充電器にセットしてある。
さあ,飛ばすぞ,と充電器を見たら,なんとエラーになっている。 これ以降,何度やっても充電できない。
まぁ,3分くらい飛ぶやろ,ということで初飛行。
またも問題発生!
LEDが緑色にならなくて,高速点滅。各種サーボは動く。
だいぶ考えたけど,結果はアイドル・アップがONになりっぱなしだった。
マニュアルにちゃんとJRはCH.5リバースって書いてあるのにぃ。
赤からオレンジ色の点滅にならないと,スタート・スイッチに反応しない。
LEDの意味もちゃんとマニュアルP66に詳しく書かれている。
さすがヒロボー。

ヒロボー SRB Quark SG 初飛行
滅茶苦茶安定してる。SRBと同じだ。 フラついているのは,操縦がヘタなせいである。
スロットル曲線が少し極端で,高度を保つのにちゅっと苦労する。
このへんは受信モード4にして,全てプロポで設定すればよい。
これじゃあ,可変ピッチの意味がない。 よし,今度はアイドル・アップや。
ヒロボー SRB Quark SG アイドルアップで墜落
ヒロボーの味付けは,ゆっくりと回転が上がるようになっている。
あれ? あれ? と思っている間に,どんどん回転があがり, あせって制御不能。墜落。
幸いにもテールロータを折っただけだった。
何しろ部品がまだ入手できないので,そう簡単には壊せない。

電池と充電器

電池が無くなり,再度充電にトライ。(充電でこんな苦労するとは。。。。)
S氏の電池も最初エラーだったらしいけど,何度かセットしてると充電が開始されたとのこと。
ORCのは何度やってもダメ。
しようがないので,スーパーラジコンに駆け込んだ。
在庫の電池を試してみると,やっぱりエラー。
どうなってるんや?
いろいろ試した結果,最初の電池と新しい充電器の組み合わせで充電を開始した。
あと,電池を充電器にセットしたまま,AC100V電源をつないだらエラーになる。
充電器の電源を入れて,緑色のランプの点滅を確認してから電池をセットする。

再びアイドルアップ

SRB SGの受信モード2のアイドルアップにもだいぶ慣れてきて,ホバリングはできるようになった。 O君が調子に乗って,旋回させようとして激突,大破。
ヒロボー SRB Quark SG アイドルアップで激突
一瞬にしてメインブレード2本とスタビライザの片側が吹っ飛んだ。

スタビライザの交換

スタビライザの細くなっている部分が見事に千切れている。
修理できなくはないが,危険なので部品を交換することにした。
スタビライザは2つに分かれているので,1セット部品を買うと片方が余る。
もう1回激突しても大丈夫ということか?


リポ電池

純正電池が余りにも高いので,変換コネクタ(ORC-06)を使って市販のリポ電池を使うことにした。
ところが,SRB SGの電池ケースにぴったり収まる3セル電池がなかなかない。
どうやら,3セル電池は底面積が小さくて高いのが多いみたいだ。
やっと見つけたのが,THUNDER POWER 3S 480mAH (TP480-3SPL)。
15C(連続)22C(瞬間)で,性能はいいけど4253円もする。
コネクタが付いていないので,JSTコネクタを付けなければならない。


これだとSRB SGの電池ケースにぴったり収まる。
HYPERIONの一番薄い3セルだと,少し膨らんでピニオン・ギアに当たる。
で,飛びは? と言うと,部屋の中だとほとんど同じです。

変換コネクタ(ORC-06)は ORC SHOP にて頒布してます。



キャビン・ステーの修理

SRB-SGはものすごく安定してるので,調子にのってバンクを付けて くるくる回っていたら,真横に墜落させてしまった。
重い機体なので,まとも落とすと破損被害が大きい。
今回は,キャノピーを留めるキャンビン・ステーを折ってしまった。
もっとも,SRBのときは,キャンビン・ステーが折れずに,フレームが折れたので, 今回の破損はまぁ,HIROBOの設計どおりと言えよう。
ところが,キャンビン・ステーは単独では部品として販売されておらず, フレーム全部を購入しないとならない。
なんちゅうこっちゃ!


いつものようにピアノ線を使った軸打ち法では,すぐに抜けそうなので, 今回はM1x6mmのネジを使って修理してみた。 まず,1φのドリルで貫通穴を開ける。
1φはずいぶん太い。まず,0.5φ程度の細いドリルで中心に少し下穴を開けた方が, うまくいく。

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穴が貫通したら,ネジの頭の部分を1.8φのドリルで, 0.5mmほどさらっておく。
フレーム側にネジの頭が出てもあまり問題にならないが, ネジの有効長を少しでも増やすためである。


土台側が完成したら,軸側にも0.8φのドリルで穴を開ける。
ネジが入る分,6mm程度の深さの穴を垂直にあける。


軸側にも穴があけば,仮にネジを締めて,建てつけを見る。
きっちり締まることを確認したら,少し緩めて,瞬接を流し込む。
割れた口をきっちり合わせて,ネジを締めこむと完成。


1時間ほど乾かして,フレームに組み付ける。
これで,オリジナルの10倍以上強くなった。
ん?
ちょっと待てよ。
ここがあまり強くなったら非常にまずいのではないか。
この修理は失敗かもしれな。
今度落としたら,きっと,フレームが割れることになる。
いつものように,簡単にピアノ線で軽く補修しておいた方がよさそうだ。


ネジの緩み

久しぶりに飛ばしたら,なんとテール・モータを止めているネジが吹っ飛んだ。 当然,即キリモミ状態になって墜落。
前々から緩んでいるのに気が付かなかったための事故である。

ネジの緩み防止には,ネジロック剤が有効である。
ネジロック剤は,ペイントタイプと嫌気性接着剤タイプとがある。
締めた後,ネジ頭にペイントするタイプでも,それなりに効果はあるが, 嫌気性接着剤タイプは,もっと効果がある。
嫌気性接着剤は, ネジ山にほんの少し塗ってネジを締めると,空気が遮断され接着力を発揮する。
1〜2mm径のネジだと, ほんの少し,一山分位でも十分ロック効果がある。余り付け過ぎると緩めたいときに大変なことになるので, 直接ネジ山に塗ることはしないで,爪楊枝の先でほんの少し塗る。
緩めるときは,半田ごてで温めるとよい。


テール・モータは3本のネジで止まっている。
まず,ネジ・ロック剤を付けずに取りつけて, その後,1本ずつネジ・ロック剤をほんの少しだけ爪楊枝で付着させ,締め直す。


ブレード・グリップを止めているネジも,片方が緩んでいた。
しばらく気付かなかったので,なんと,ネジが曲がってしまっていた。
ネジを交換して,ネジ・ロックをほんの少し付けて締める。


どうやら,SRB SG でネジが緩みやすいのは,テール・モータと,ブレード・グリップの 2個所のようだ。 その他も点検してみたが,それほど緩んでいる感じはなかった。
この2か所をときどき点検されることをあ勧めいたします。

続く。。。。

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