WALKERA 4G3 調整マニュアル

このページは,Walkera 4G3 8章 飛行への道を適当に訳したものである。
間違いもあるかもしれない。BBSでご指摘いただければ幸いです。
( )内部は私の注釈です。

5.2.3 DIPスイッチまとめ

No.V2V1
10 サーボ変化曲線
 +:中心付近緩和
 -:中心付近急峻
スロットル・カーブ
 +:回転数高
 -:回転数低
11 ピッチ変化量
 +:ピッチ変化大
 -:ピッチ変化小
ピッチ・オフセット
 +:ピッチ位置+
 -:ピッチ位置−
12 ラダー混合比
リボリューション・ミキシング
 だいたい30%
ジャイロ感度
 だいたい80%

8.1 電池装着

電池ケースにヘリ前方より差し込む。
(滅茶苦茶差し込みにくい)

8.2 重心調整

フライ・バーr(スタビ・バー)を機体と垂直, すなわちメイン・ブレードがテール・ブームと平行になるようにする。
フライ・バーを指2本で持ち上げ,機体が水平になるように電池の位置を調整する。
(少し前方向にズラす)

8.3 電源ON手順

8.3 とりあえず電源ON

1.キャノピーを外して電池装着。
2.プロポのスロットルを一番下まで下げる。スロットル以外のトリムを全て中心にする。 (スロットル・トリムは最下)
3.プロポの電源ON
4.10秒以内に機体の電池をつなぐ。

8.3.2 注意事項

(1-1)必ず先にプロポの電源を入れる。このときLED点滅。
(1-2)10秒以内にヘリの電池をつなぐ。
(1-3)ペアリングが成功するとプロポのLEDが点滅から連続点灯になる。
(2)10秒以内に機体の電池接続を失敗したら,プロポの電源を切って(1-1)からやり直す。

8.3.3 LEDが点滅しっぱなしのときの原因と対策

考えられる原因解決方法
接続ミスプロポの電源をOFFにして再度接続
スロットル又はトリムが上がってるスロットルもトリムも最下にしてやり直し
電気的にプロポがONにならないプロポの電池を交換してやり直し
電気的にヘリ機体ONにならないヘリの電池を交換してやり直し
送信機も受信機も動作しない送信機もしくは受信機を交換してやり直し
(ほんまかいな?)

8.4 飛行前の調整

8.4.1 スワッシュ・プレート調整

スワッシュの検査

注意:調整中はメインモータのコネクタを受信機から抜くこと!!!

水平な場所に機体を置く。
スロットルとスロッル・トリムは最下。その他は中心に。
8.3に従い電源を入れる。
このとき,スワッシュの下面がテール・ブームと平行かどうか確認する。

スワッシュの調整

注意:調整中はメインモータのコネクタを受信機から抜くこと!!!

もし,スワッシュの下面とテール・ブームが平行でないなら以下の手順で調整する。
(1-1)ヘリの電池を抜いてプロポの電源を切る。
(1-2)各サーボ・ホーン3個を外す。
(1-3)再度電源を入れてペアリングし,初期状態とする。
(1-4)各サーボ・ホーンをリンケージと直角になるように取り付ける。
(2)サーボに接続されているリンケージ3個を調整してスワッシュを水平にする。
(3-1)プロポの飛行モード(P4 5.2.1 11)を3Dにする。 (3-2)スロットルが中心位置のとき,スワッシュが真ん中にあるかどうか検査する。
(スワッシュがプロポのスロットルの上下に応じて,正しく上下するかどうか)

8.5 サーボとスロットルの変化曲線調整

1.ポロポ裏面のDIPスイッチの蓋を開けて,No.10をON(右)にする。  (No.11とNo.12はOFF)
 (プロポ左右についてるつまみ)V1とV2は0(真ん中)にしておく。
2-1.飛行モードがNormal(スイッチ下)のとき,V1はNormalモードのときのスロットル・カーブ調整。
 V1を+方向に一杯(100)回すと,プロポ・スロットル位置センターでモータ回転75%となる。
 V1が0位置ではプロポ・スロットルとモータ回転は正比例する。
 (スロットル最下でモータ停止。真ん中でモータ50%。最上でモータ100%)
 V1を-方向に一杯(-100)回すと,プロポ・スロットル位置センターでモータ回転25%となる。
 (P13 Fig.1の横軸がプロポ・スロットル位置で,縦軸がモータ回転割合)

2-2.飛行モードが3D(スイッチ上)のとき,V1は3Dモードのときのスロットル・カーブ調整。
 (3Dモードのときは,V1の位置に関わらずスロットル最下・最上ともモータ回転は100%となる)
 V1が0位置ではプロポ・スロットル位置センターでモータ回転60%となる。
 V1を+方向に一杯(100)回すと,プロポ・スロットル位置センターでモータ回転80%となる。
 V1を-方向に一杯(-100)回すと,プロポ・スロットル位置センターでモータ回転40%となる。
 (P13 Fig.2の横軸がプロポ・スロットル位置で,縦軸がモータ回転割合)

3.V2は各サーボの変化曲線を調整する。
 真ん中0位置では各プロポレバー位置とサーボの動きは正比例する。
 +方向に回すとEXP+曲線が急になる。(中心位置の反応が緩和)
 -方向に回すとEXP-曲線が急になる。(中心位置の反応が急峻)
 (P13 Fig.3 Fig.4 Fig.5の横軸がプロポ・スロットル位置で,縦軸がサーボ位置)

4.DIPスイッチ No.10をOFFにすると,設定パラメータはメモリに保存される。
(残念ながらこの機能は動作していないようである。只今確認中。)

8.6 ピッチ調整

(1)DIPスイッチ No.11 をONにする。(No.10,12はOFF) 飛行モードはNormal(スイッチ下)
(2)V1はピッチのオフセット量を調整する。-方向でピッチが減り,+方向だとピッチが増える。
 (プロポ・スロットルを最下にして,ピッチを-1度程度に合わせる)
(3)V2はピッチの変化範囲を調整する。-方向だとプロポ・スロットルの変化に対してピッチ変化が少なくなる。
 +方向だと反対にスロットルに対してピッチが大きく変化する。
 (プロポ・スロットルを真ん中にして,ピッチを5度くらいする)
 (式で表すと ピッチ=V2*プロポスロット位置+V1)
(4)DIPスイッチ No.11をOFFにすると,設定パラメータはメモリに保存される。
 (飛行モード3Dも,同様にパラメータを調整できる)
(これはちゃんと動作した。)
(Normalモードでホバリングできるスロットル位置と,3Dモードでのホバンリング位置を合わせておくと飛行モード切替が容易だ)

8.6.1 Normalモード・ピッチ調整

DIPスイッチNo.11=ON 飛行モード=Normal
調整スロットル位置ピッチ角度調整方法
1真ん中+5.5°V2もしくはリンケージ
2最上+8〜+9°混合バーのリンケージを
2本同時に調整
3最下-2〜-3°
最初は0°無難
V1もしくはリンケージ

8.6.2 3Dモード・ピッチ調整

DIPスイッチNo.11=ON 飛行モード=3D
調整スロットル位置ピッチ角度調整方法
1真ん中V2もしくはリンケージ
2最上+8〜+9°混合バーのリンケージを
2本同時に調整
3最下-8〜9°V1もしくはリンケージ

8.7 受信機調整

8.7.1 サーバ動作範囲

受信機のEXTENTトリマにてサーボの動作範囲が調整できる。
左に回すと動作範囲が狭くなる。(感度が鈍くなる)。ゆっくり飛行に適する。
右に回すと動作範囲が広くなる。(感度が鋭くなる)。

8.7.2 ラダー混合比

受信機のMIXトリマにて, スロットルを上げたとき,ラダーの回転数をどれだけ上げるかを調整する。
右に回すと,ラダー回転数が上がる。
(ジャイロで補正しきれないときに調整する)
(プロポ側でも調整できるので,受信機はあまりいじらない方がよい)

8.8 ジャイロ感度とラダー混合比調整

(1)DIPスイット No.12 をONにする。(No.10,11はOFF) V1とV2は0にしておく。
(2)V1を+方向に回すとジャイロ感度が上がる。-方向だとジャイロ感度が下がる
 だいたい80%くらいの位置がよい。
(3)V2はラダーサーボのスロットル量混合比(いわゆるリボリューション・ミキシング)である。
 +方向で混合分が増え,-方向で減る。
 だいたい30%程度がよい。
(4)DIPスイッチ No.12をOFFにすると,設定パラメータはメモリに保存される。
(残念ながらこの機能は動作していないようである。只今確認中。)

8.9 メイン・ブレードの調整

4G3はメイン・ブレードが4#3に比べて遥かに高速回転しているので, より慎重にブードの重量と重心を合わせなければならない。

8.9.1 色のシール

トラッキング調整のため,先端から20mmの位置に赤と青のテープが貼ってある。
(テープが細すぎてトラッキングのズレが非常に分かりにくい。赤マジックで塗ろう。)

8.9.2 重心位置調整

(1)2枚のブレードの重心を検査する。
 ドラッグ・ボルトを使って2枚のブレードを1直線にくっつける。
 ボルトを中心にバランスをとり,水平かどうかを検査する。
 (もし傾くなら交換するか,セロテープでバランスをとる)
(2)ブレード自信の長辺方向の重心を検査する。
 2枚のブレード重ねて双方のドラッグ・ボルトの穴に1φのピアノ線通して,ぶら下げる。
 このとき先端がぴったり重なったらOK。
 ずれるなら,交換。(多分調整はできないと思う)

8.9.3 トラッキング検査

注意:安全のためトラッキングを見るときはヘリから3m以上はなれること
 (3mも離れたら,どっちが上かまったく分からん。安全メガネをかけて根性で調整)
 羽が1枚に見えたらOK。

8.9.4 トラッキング調整

トラッキングのズレは以下の原因が考えられる。
(1)ブレードの重さが異なる。
(2)2枚のブレードをつないだときの重心が中心ではない。
(3)2本のベル・リンケージの長さが適切ではない。
(4)ドラッグ・ボルトの締め付けが不足して,ブレードがゆるゆる。  もしくはブレード・ホルダーとに隙間が空いてる。  もしくはブレードの取り付け穴が広がっている

ベル・リンケージの長さで,トラッキング調整ができる。
ピッチを上げる方を長くする。もしくは逆を短くする。
(ベル・リンクはスワッシュの移動とも関係があるので,バランスよく調整する)
(ピッチ0度でベル・ヒラー混合バーが水平になるように調整すべきである)
(トラッキングがズレたときはブレードが歪んでる場合が多い。)



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