ブラシレスモータの取り扱いについて
●ブラシレスアンプ
コネクタ取付
大抵のブラシレスアンプとモータは接続コネクタが半田付けされていない。
直にモータを半田付けしても問題はないが,モータを壊わしたときなどチェックに不便である。
2mmのブラシレスモータ用コネクタを半田付けする。
このとき,モータ側がオスで,アンプ側をメスにすること。
アンプ側をオスにすると,調整中など電源を入れているときにショートさせる可能性が高い。
ショートすると内部FETの劣化により最高速度が低くなったりする。
設定変更
デフォルト設定でモータが回らないことは一度もなかったので,もしモータのパワーが弱い場合は,
モータかアンプの故障を疑ったほうがよい。
モータにしろ,アンプにしろ,100%動作保障があるわけではない。
2組あると,いろいろ交換して検査できる。
アンプの種類によるが,以下の項目は変更したほうがよい。
カットオフ電圧 一番低い値がよい
カットオフ ヘリ・モードが無いときは,ソフト・カットオフは使えない。ハードにする。
タイミング ほとんどの場合,LOWでうまく飛ぶ。LOWが一番効率がよい。
もし回転にバラツキがある場合はMIDIUMにする。
アウターロータの場合はHIGHが調子よい。
実際の変更
アンプの設定変更はプロポからできる。
ただし,設定モードに入るには,スロットルを最高にして,アンプの電源をONにしないといけないので,
普通の受信機からモータ信号を使ってもできない。
なぜなら,スロットルが上がった状態でモータ信号が出ないからである。
電池をもう1つ用意して,エルロンかエレベータにアンプを接続する。
受信機側の電池をつないで,正常受信ができれば例えばエルロンを切る。
その後,アンプの電池をつなぐ。これで設定モードに入る。
アンプからは音の信号で設定状態を知らせるので,モータは接続しておく
プロポで設定するのはけっこう大変である。
いろいろとパラメータを変更して実験したい人は設定ボードを購入したほうがよい。
ただし,設定ボードを使ったときも,モータは接続しておいたほうがよい。
●ブラシレス・モータ
リード線
ブラシレスのモータのリード線はものすごく切れやすい。
太いのでしっかりしてるかと思いがちだが,すぐにポキっと折れる。
決して急角度で曲げてはいけない。
コネクタ部分は特に抜き差しするときは,真っ直ぐに引っ張ること。
モータ本体からリード線が出ている部分も,力をかけないように注意する。
ピニオンギアの打ち込み
ブラシレスモータは思っているより壊れやすい。と常に考え,丁寧に扱いましょう。
ピニオンギアの打ち込み時は,軸に垂直にかかる力以外は決してかけないようにすること。
モータにピニオンギアを少しはめ込み,細い鉄棒(ミニ四駆シャフトがよい)で,
モータ軸のみに力がかかるように注意して打ち込む。
一人では難しいかもしれない。
Hyperion Y12Lのように,後ろ側に軸がほんの少しでも突き出ているモータは,
上下逆にして,
リード線を曲げないように注意して,万力などの鉄部の上にモータを置き,
ピニオンギアを金槌で丁寧に叩き込む。
ピニアンギアの軸入り口をほんの少し(0.02mm)消ずっておくと,最初,指の力で押し込めるので作業がしやすい。
ギアの歯の部分をくれぐれも傷つけないようにすること。
すこしでもバリが出ると,スムーズに回転しなくなる。
もし傷つけたら,丁寧にヤスリで磨く。
●こんなときは
モータが全く回らない
・電源が入ってない。
・アンプのサーボコネクタが逆に刺さってる。
・ピニオンギアとメインギアの隙間が狭すぎる。
ORC02のギアを使ったら,ほんの少しの力で回るくらい軽い。
・アンプ故障は考えにくいがタマにある。
正常に接続されているときは,電源投入時に音が鳴る。
モータが逆回転する
モータとアンプの接続線3本のうち任意の2本を入れ替える。
ガタガタ回る
・モータとアンプの接続線が1本切れている。
・アンプのタイミング設定不良。MIDIUMかHIGHにしてみる。
タイミング不良のときは,正常に回転する領域もある。
タイミング不良は急には起こりません。
モータのパワーが出ない
・モータの故障。
前後入れ替えてみる。
モータの線が内部で切れているときは,ガタガタ回らずにスムーズに回るけど,
力が少なくなる。
・アンプの故障
モータへの接続線のショートを繰り返すと,FETが劣化してパワーが出なくなる。
前後を入れ替えてみる。
ただし,モータ内部でショートしてる場合は,アンプを2個壊すことになる。
必ず,正常に回る方のモータを接続してアンプの動作確認をする。
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