15ミニッツ


 久々のデニーロ君の映画だ。 マスコミ物語ということで,ある程度,ストーリは想像してた。 予想どおりであったが,決して期待外れではない楽しい 映画だった。
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 すっごく胡散臭い刑事役として,デニーロ君が登場するところから始まる。 米国の刑事ってあんなもんかと思ってしまう。 それも,だんだん理由が分かってくる。
 この映画,決してストーリは悪くないんだけど, ちょっと犯人がキ印がかっているのが気に入らない。 最も,平気で人を殺す奴ってのは,どこかオカシイんだけど, それでもおかしすぎる。 いくら映画と言えど,余りにも異常だと,かえってシラけてしまう。
 もう1つ気に入らんのは,素人ビデオだ。 充電器はパクっていなかったから, 1時間もしたら電池切れになるはずなんだけど。 それに,手持ちで撮影したにしては,映像が安定しすぎてる。 もっとも, ブレア・ウィッチ・プロジェクト のような映像を見せられたら, もっとタマらんからよしとしよう!
 最後はデニーロ君が,いとも簡単に殺されるのも,ちょっと納得がいかない。 米国の刑事って,あんなに無用心でもあるまいのに。 確かに,ストーリ上デニーロ君は殺されないとまずいんだけど, もう少し本当らしい殺し方で描いて欲しかった。 ちょっと哀れすぎる。
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 マスコミの悪を描いた映画は多い。 この映画では,それに刑事が加わっている。 どこの国もマスコミってのは,まともな商売ではなさそうだ。 まだ,日本はマシな方かもしれない。 少し安心。
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 この映画の,ご教訓
・マスコミは悪だ。
・それを信奉する庶民も悪だ。

独断的映画評論2001年版目次へ戻る