シックス・デイ


 あまり好きなストーリではなかったけど, 大好きなシュワちゃんが主役なので見ることにした。 シュワちゃんとCGがすべての映画だった。
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 未来の映像から華々しく映画は始まる。 流石に米国映画の映像は素晴らしく, 未来世界を華麗に映し出す。 日本の監督が見たら悔しくて涙を流すに違いない。
 この映画の主題はシュワちゃんの本物と偽者との戦いだ。 ストーリ自体はトホホで,はっきり言ってあまり面白くない。 物語が単純すぎるのである。 映像とシュワちゃんに支えられてる映画だ。 素晴らしい映像にシュワちゃんの演技が映え, 決して退屈しない。
 やっぱり未来でも争いの基本は殴る蹴るだ。 流石にシュワちゃん。 アクションシーンはそつが無い。 たっぷり楽しませてくれる。
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 この映画を面白くなくしてる設定は, クローンに記憶までコピーされてしまうことだ。 記憶をコピーすると, 元が死んでも生き返ることになるらしい。
 けど,シュワちゃんは2人いる。 どちらも本物の人格を持っている,ということだ。 だいぶ頭がこんがらがってくる。 人間の死の定義がかなり曖昧になり, だんだん辻褄が合わなくるところで 物語は終わってしまう。
見終わって,どうして?と頭を傾げる人も多いことだと思う。 そもそも,それがこの映画のストーリ上の最大の欠陥なのだ。 だから,面白くない。 とは言っても,同様な映像勝負映画マトリクス よりはマシだった。
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 クローン物と言えば,昔見たコメディーを思い出す。 題は忘れてしまった。 その映画ではクローンを作る度に能力が半分になる, という設定だった。 2代目のクローンも子分が欲しくなり3代目を作る。 さらに4代目。 能力が半分になるから最後は子供並みになるから面白い。 誰か題名をご存知の方は教えてください。
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 この映画の,ご教訓
・私も自分のクローン1人欲しい。
・けどクローンが簡単に作れると戦争が起きる。
・やっぱり米国は未来も拳銃社会だ。

独断的映画評論2001年版目次へ戻る