キャスト・アウェイ
深夜見に行った。ところがHomePage情報が間違っていて,
漂着するところからしか見れなかった。損した気分。
だが,
トム君の一人芝居は最高だった
一気に最後まで見てしまった。
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私の場合,物語は漂着するところから始まった。
どうやら南の無人島。
そかから,トム君の無人島生活が始まる。
とは言っても,
それほど冒険物語でもないし,
悲惨さが強調されてるわけでもない。
割と簡単に生活してしまう。
サバイバルの内容はかなりトホホだ。
もっと面白いシーンを用意してもよさそうなんだけど,
時間も限られてるので,トム君を中心に絞ったんだろう。
それでも見応えは十分あるから凄い。
あっという間に4年がたってしまう。
トム君の演技が素晴らしいので,
余計に早く感じてしまう。
漂流して4年経つまでが早すぎるのである。
この映画の失敗と言えば,
トム君が時間の経過を伝えきれなかったことだ。
後半は生還の後始末だ。
もちろん派手さは全くない。
むしろ私は,後半こそがこの映画が伝えたかったことじゃあないか,
と思える。
一人旅に出るトム君に,かつて日本を脱出した小野田少尉が重なる。
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この映画にロビンソン・クルーソや
15少年漂流記を期待してはいけない。
主題が異なる。
胸ときめかせ,これらの小説を読み,
無人島の生活に興奮した少年の頃が懐かしい。
今でも,心のどこかでは,
無人島での生活に憧れているんでろうか?
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この映画の,ご教訓
・サバイバルキットは常に持ち歩こう。
・女は4年も待ってくれないゾ!
・一旦消えた人間は元には戻れない。
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