キャスト・アウェイ


 深夜見に行った。ところがHomePage情報が間違っていて, 漂着するところからしか見れなかった。損した気分。 だが, トム君の一人芝居は最高だった 一気に最後まで見てしまった。
*****
 私の場合,物語は漂着するところから始まった。 どうやら南の無人島。 そかから,トム君の無人島生活が始まる。 とは言っても, それほど冒険物語でもないし, 悲惨さが強調されてるわけでもない。 割と簡単に生活してしまう。
 サバイバルの内容はかなりトホホだ。 もっと面白いシーンを用意してもよさそうなんだけど, 時間も限られてるので,トム君を中心に絞ったんだろう。 それでも見応えは十分あるから凄い。
 あっという間に4年がたってしまう。 トム君の演技が素晴らしいので, 余計に早く感じてしまう。 漂流して4年経つまでが早すぎるのである。 この映画の失敗と言えば, トム君が時間の経過を伝えきれなかったことだ。
 後半は生還の後始末だ。 もちろん派手さは全くない。 むしろ私は,後半こそがこの映画が伝えたかったことじゃあないか, と思える。 一人旅に出るトム君に,かつて日本を脱出した小野田少尉が重なる。
*****
 この映画にロビンソン・クルーソ15少年漂流記を期待してはいけない。 主題が異なる。 胸ときめかせ,これらの小説を読み, 無人島の生活に興奮した少年の頃が懐かしい。 今でも,心のどこかでは, 無人島での生活に憧れているんでろうか?
======
 この映画の,ご教訓
・サバイバルキットは常に持ち歩こう。
・女は4年も待ってくれないゾ!
・一旦消えた人間は元には戻れない。

独断的映画評論2001年版目次へ戻る