食事が拷問

本日の痛みレベル=9.0
 もの飲み込まない限り,常時の痛みはかなり引いてきた。 人間の体って,すごいもんだ。 熱も37度程度。鎮痛剤は安全なソランタール100mgのみ。
ところが,ものを飲み込むと,痛さ100倍。激痛が頭に走る。
とにかく,食事が拷問だ
。 まぁ,別にここで食わなくても,治ってからゆっくり食えばいい。 幸い,腹減ることは,それほど辛くない。
だいたい,扁桃腺の手術2日目で,お粥とはいえ,かなり普通の食事 ができるわけがない。 今は無理に食べなくても, 別の,プロティン・ジェリーアミノ・バイタル・ジェル のような,超軟食で栄養補給はできる。

とにかく,この拷問をなんとか,乗り切らないと, 快適な入院生活とは言い難い。
上前歯2本も痛いけど,徐々に良くはなってきてる。
舌の痺れ範囲も減少してきてる。
なぜか,喉の痛みだけが一向に改善されない。 とりあえず,痛み止めをさらに要求してみよう。

留置針を外してもらう

 点滴の留置針(サーフロー針)って,それほど痛くもないんだけど, 鬱陶しいし,激しく動くとチューブに出血するので,気味が悪い。  抗生剤フルマリンの点滴が1日2回で, もう,あと4回で終わるので留置針を外してもらった。
 すっきりしたのはいいけど,今後,点滴の度に針を刺してもらわないとならない。
 「点滴の実習にお使いください。」って言ったみたものの, やっぱり,失敗されるとつらい。
 最初に来た若い男の医師は最低だ。 「ここは,あかん」って教えてやってる血管に突き刺し,失敗する。 比較的とりやすいところでも,グチャグチャと針をかき回す。 やっと,成功しても,針を持ち上げてないと輸液が落ちない。 ちょっと,腕を上げたりすると止まる。 ほんと,全部,落とすのにすっごく苦労した。
 この左手は,都合,3名の医師が点滴を実施し,私の左手は, 写真のうようなアザができることになった。
点滴すら満足に刺せない医者は,即,辞めなさい。

トレーニング開始

 さて,留置針がはずれて,左腕がすっきりすると, 運動の雰囲気になってくる。
ベッドの済みにチューブを結びつける。 スポーツ心拍計を付ける。心拍数90を示す。 流石に高い。
 今日は運動1日目なので, ローテータカフなどのかなり軽めのトレーニングをする。 関節の稼動域の確保のためだ。

ホームアンテナ

 PHSカードの調子が悪い。病室の中まで電波が入ってこない。 そこで,いろいろ調べたら64Kbps対応のホームアンテナがあるじゃないか。 小川君にメールすると,早速,買って,持ってきてくれた。
 今まではPHSカードを使っていても,ノートPCの端なんで, 目立たなかったけど,今度は窓際にホームアンテナを立てないといけない。 流石に今度こそ叱られるかなと覚悟した。
ところが,ちょうどよい場所=窓の鍵カバーの上,に置くと,下側に
関係者以外は触れないようにして下さい
と書かれている。これが効いて,M医師も看護婦さんも掃除の人も, 誰も触れない。もちろん,
「これは何ですか?」
なんて,聞きもしない。退院までバレずに済み, 安定した通信ができました。

そう言えば煙草は?

 煙草の存在をすっかり忘れていた。
あれほど,禁煙がつらかったのに,どってことない。 喉が抉れているし,痛いし,体が煙草どころではないんだろう。
煙草も吸えなくなるほど痛めつけられているのである。
やっぱり,煙草は健康のバロメータや。
きっと,喉の傷口が塞がったら,欲しくなるんだろうなぁ。
結果的には退院まで難なく禁煙は続くのだけど, それは,とても煙草どころではなかったということだ。

簡易キッチン談義

 私は綺麗好きだ。だから,しょっちゅう掃除する。 喉が痛かろうが,腹が減ろうが,メッキの曇った蛇口なんぞ見ると, 猛烈に磨きたくなる。 入院中,暇さえあれば磨いているので,ピカピカだわ。
 この病室の簡易キッチンはよくまとまってはいるが,頭の上の戸棚が余計である。 これで何度頭を打ったことか。 僕だけじゃなく,皆,打ってるらしく,蝶番が壊れていた。
 小型冷蔵庫がうるさい。 とにかくうるさい。 13階なので, ときたま,ガキが騒いでるが, 部屋自身は無茶苦茶静かだ。
その静かな部屋に冷蔵庫のコンプレッサの音が響き渡る。 結局のところ,冷蔵庫はほとんど電源を切っていた。

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 本日のご教訓
・PHSをビル内で使うなら必ずホームアンテナ
・病院の中で隠れんぼするガキは死ね
・煩い冷蔵庫は使いモンにならん!
・扁桃腺を切除すれば禁煙できる。

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