E-Flite BLADE mCP X



超小型可変ピッチ機

E-Fliteから Main Hobbies に予約していた。 ところが, HOBBY ZONE の方が早く発売になったので, Main Hobbies の予約を解約して, 全く実績のない, HOBBY ZONE から買ってしまった。
商品そのものは,税関で少し待たされたけど,それほど遅延も無く, 税金1000円とられたけど,まあ無事にORCに届いた。
RTFを購入したので,機体とプロポ DX4eとのセットに,電池が1本おまけに付いてきた。
これは得したと喜んでいたのはほんの数時間だった。(理由は後述)

さて,機体は,かなり小さい。
Walkera 4G6と比較すると,二回りくらい小さい。
おまけに全備重量 45.2gなので,4G6の約半分である。
これは,軽快に飛ばない方がおかしい!


可変ピッチ部分は, 前2個サーボと,後ろ1個のサーボでCCPMを構成している。
スタビライザーはなく,非常に簡素なメカである。


電池と充電器

mSRと同様大げさな充電器が付属する。
電池は1セル 200mAでmSRより少し大きい。


プロポモード1への変更

ここで,お約束のプロポのモード1化。
DX4eはモード切り替えのスイッチが付いてる。
が,マニュアルをよく読むと,Mode2/4の切り替えである。
Mode1/3とMode2/4の2種類の製品があるようだ。
内部に切換えジャンパーが無いかと探したが,見つからなかった。
可変抵抗の配線も,1個のコネクタなのでコネクタを差し替えるだけではすまない。
結局のところ,いつも通りと言うか,可変抵抗の配線を入れ替えた。
写真 赤矢印の部分の配線を向かい通し入れ替えればよい。
さらに,スティックのバネを入れ替えなければならない。
写真 水色矢印

左より,バネ張力調整部,バネ,スティックに戻りをかけるシーソ部。
これら3個部品を,左側のスティック部に再度組み付けるのは,かなりしんどい。
O君だったら,きっと簡単にやってくれるけど,いなかった。

そこで,ステック部分をばらすことにした。
ネジ4本で簡単に外れる。

横板のネジを外すと,可変抵抗器ごと外れる。
ここに先ほどの3個の部品を組み込む。
取り付けるときは,シーソ部分を少し押しながらはめ込む。
組み立てれば,目出度くモード1プロポの出来上がり。


初飛行

ここで,本当なら,目出度く初飛行になる予定だった。
バインディングをして,トリムを合わせるため,手持ち発進。
ん? ぜんぜん浮かない。

よく見ると,前左側のサーボが全く動いていない。
なんでや?
流石にCCPMでサーボ1個動かんと全く飛ばすことはできない。
原因不明???


このところ,海外通販で全く問題なしが続いたから,そろそろ不良品に当たる頃だ。 まっ,それは,ともかく,
どうして,こんなバカな状況になったんだ?
改造する前に動作試験くらいしろよ!って,皆に言われている。
これは,入荷当日の話である。
やんごとなき事情により,プロポの電源を入れて機体の動作試験ができなかった。
さらに, やんごとなき事情により,会議室の使える時間が限られていて, 一発で飛行ビデオまで撮影したかった。
さらに, やんごとなき事情により,動作試験した後に,プロポの改造時間をとれなかった。
ま, 2日に分けてやればよかったんだけど, 油断してたと言うか,驕っていたと言うか, ラジヘリは動かんことがあるってこと,すっかり忘れていた。
災難は忘れた頃にやってくる。
悪い状態っていうやつは,おおよそ幾つかの些細な間違いが重なったものだ。
根っからのアホってのは,そうそういないと信じて欲しい。

とりあえず, HOBBY ZONE にはメールして, 「本体を交換するか,サーボを1個送ってくれ」 って言ってみた。 どうなることやら??

PayPal問題解決センター

HOBBY ZONE からの返事がないので,1週間ほど経って,再度メールした。
ところが,返ってきたのは宣伝メール。 ほんまにバカにしてる。 どうも,マトモにクレームを聞く気がない。

そこで,今回はPayPalの問題解決センターを利用してみる。

●4月8日
もろもろの状況を記入して,異議を提出してみた。
交換するにしても,送料はどうなるのか? いろいろ不明な点は多い。 海外通販でトラブルと,とにかく時間がかかって大変だぁ。
とにかく,海外通販はが左右することが多いけど, 信用のある店に限る。

異議を提出の期間は,PayPalは問題解決に関与しない。 売り手買い手の通信手段を提供するだけである。
これで,問題が解決すればPayPalが関与せずに問題は終了する,という売り手保護 のシステムになっている。
ところが,直接メールしてまともに対応しない店が,PayPal経由したからと言って 態度が改まる訳がない。

●4月12日の夜
案の定, HOBBY ZONE から返事が来た。 今まで,梨の礫(なしのつぶて)だったのに, PayPalを通すと,すぐに返事を寄こすところが気に入らん!
曰く,メールアドレス productsupport@horizonhobby.com にメールを直接するか,電話しろ,っておっしゃってる。
さらに,返金を望むなら,商品を送り返してくれれば即応じるとおっしゃってる。
今までは,
Customer Service: info@hobbyzone.com にメールしてたんだけど,どうやら違ってたらしい???
horizonhobbyと言えば,メーカに近い販売店なのか? いきなり,責任逃れかよぉ。

とりあえず,言われた通り,horizonhobbyに,再度,症状と, マニュアル(P7)のBinding Procedure for Non-Computer Radio(DX4e) をやってもアカンでぇ。
送り返したいけど,送料は払ってくれるのか?  と,メールしてみた。

●4月15日
ぜんぜん返事がないので,とりあえずPayPalの異議掲示板の方に メールのCOPYを書いてみる。
なんと,HobbyZone宛てに書いたのに,即,horizonhobbyからメールが来た。
商品を送り返せば返金に応ずる,とか,電話したら無料で指導するとか, 書かれている。
おまけに,「海外の客は,自国の代理店にまず連絡しろ」なんて書かれている。
おいおい,自国で買ってないのにぃ。
要するにまともに相手する気なんてなく,適当なメールをコピペで送ってるだけなんだ。

●4月15日の夜中
迷惑だけど,とりあえず,horizonhobbyの日本代理店 RC DEPOTさんに状況をメールしてみた。

●4月16日の朝
全く関係ないのに,即,RC DEPOT様から,ご丁寧なお返事をいただいた。
RC DEPOTさん,ご丁寧な対応,本当にありがとうございました。

●4月18日夕方
いくら待っても,誠実な回答が届かないので,PayPalに払い戻しを請求した。
払い戻しはいつでも請求でき,解決金額を入力するようになっている。 とりあえず$250を要求してみる。
売り手が払い戻しに応じれば,この異議は即終了となる。

●4月18日夜
即,HobbyZoneは払い戻しの拒否を送ってきた。 こういうレスポンスだけは早い。ロクな店じゃない。
HobbyZoneまでこちらの費用で返品すれば,すぐに返金に応じるとのこと。

●4月19日夕方
異議クレームにエスカレートした。
最初から動作不良の機体を送ってきて,返送の送料5000円もORCが負担する, のは納得できない旨を追加情報として記入する。
これで,問題解決にPayPalが間に入ることになる。
ひょっとしたら, 不良返品送料はユーザ負担って,HobyZoneのHPのどこかに 書いてあるかもしれない。
まだまだ先は長いぞぉ〜

●4月20日深夜
このクレームに同意しない旨を示す説明が売り手から送信される。
PayPalは、元の出品ページ、売り手と買い手両方の供述を含め、 入手可能なすべての情報を評価する,らしい。
PayPalのユーザー規約にしたがい、このクレームに関して最終的な決定を下します。 とのことです。
まだまだ先は長いぞぉ〜

●4月24日早朝
払い戻しに応じるので,品物を売り手に送り返しなさい。という通達がPayPalから来た。 送料は買い手もちとのこと。
もちろん,「故障に気付かず,プロポの蓋を開けて内部を変更して,元に戻した」 ことをPayPalには伝えているが,いくら払い戻されるのかは書いていない。 商品が戻ってから検討するのかな?
PayPalの異議システムは,このフェーズになると,商品を送り返さない限り次に進めなくなる。 質問もできない。おまけに,10日以内に返送しないと異議は終了してしまう。
故障に気付かなかったことがどれほどの罪になるのかは,まだ不明である。

●4月24日夕方
EMSで商品を送り返すべく書類を用意する。 米国に品物を送るには,インボイス2通とCN23税関告知書1通が必要である。 どちらも郵便局のHPからダウンロードできる。
これらの書類にEMS番号が必要なので,先にEMSの送り状を郵便局からもらってから, 書類を作成した方が簡単にできる。
さて,書類を整え,郵便局の窓口に行く。 返送なので,書類の内容は送られてきた内容と全く同じである。
ところが,EMS窓口でダメ出しされた。 品名がR/C TOYSではダメで,A Model Airplaneと追記。
さらに,リポ電池は航空便に乗せられないとおっしゃる。 米国から来た荷物だと必死で弁明する。 米国は検査が甘いけど,日本は検査が厳しいとのこと。 何のこっちゃ??? 最終的に 空港で検査して駄目ならリポ電池だけ抜いて送るとのことです。
早速,PayPalにその旨を連絡する。 リポ電池が送れなかったら,その分の返金は諦めることにする。 配送料金は4700円。それに加えてものすごい手間だ。

●5月2日夜
やっとPayPalから御裁きのメールが来た。
お客様のケースについて調査した結果、お客様の主張を認める決定となりました。
お客様の主張では、$250.00 USDの一部払い戻しが妥当であるということでした。
$264.04 USDを回収し、お客様に返金いたしました。この処理が記載されるまでには5営業日かかります。
ということで,全額返金されることになった。返送のための送料はこちら持ち。 もっとも,最初の送料をHOBBY ZONEが持っているので,片道づつ負担ということか。
この裁定は, PayPalは売り手も保護することになっているが, かなり買い手側寄りである。(プロポ代は差し引かれると思っていた)

今回のケースは様々の教訓を与えてくれた。
PayPalに問題解決をお願いするのは,苦労多くて決してハッピーな結果にならない。 PayPalの異議提出を選択すると,PayPalのペースで事が進み, 状況によって,いろんな選択することができない。 商品を返送して返金というパターンになってしまう。
できることなら,販売店とメールでやりとりして,自分で解決する方がよい。
ただ,メールに対して一切の返事が来なかったら,これはどうしようもない。 電話という手もあるが,こりゃあまた別の意味で大変だ。
本来, Jadeのように 問題のあったときに,すぐに解決してくれる店から買うのがベストなのだが, 限られた店しか売ってない商品もある。
結局のところ, 海外通販は運だ

初飛行

だいぶめげかけていたんだけど, ミラクルマート に注文したら,何と5日で届いた。
もちろん,今度は最初に動作チェック。全く異常なし。
E-Flite BLADE mCP X 初飛行
難しい。LOにしてもピッチがすごくマイナスで,スティック90%程度のところで, やっと浮く状態である。
フライバーレスが影響してるのか,狭い部屋では制御しにくい。 意見の分かれるところではあるが,僕は 4G6 の方が操縦しやすいと思う。

お約束の激突NG集。
E-Flite BLADE mCP X あっ痛ぁ!
やっぱり,もうちょっといいプロポがないと苦しい。
けっこうきつく激突しても壊れない。まぁ,強い機体だ。

ピッチ調整

プロポ側で一切の調整ができないので,もう少し,プラスピッチになるように機体側を調整してみた。
ブレード・フォルダのリンケージの長さが調整できない。
CCCPアッシーを全体的に下げればピッチが上がるけど, メインシャフトに穴を開けてネジで固定されている。
サーボ・リンケージを長くするしかない。
3つのリンケージを3回転長くした結果, かなり扱いやすくなった。


メイン・ギアの位置調整

何度か墜落していると,ある特定回転域で振動が起こるようになった。
かなり激しい震動で,起ったり起らなかったりする。
いろいろ調べると,どうもメイン・シャフトの垂直方向にガタがある。
とりあえず,メイン・スバー・ギアを抜いてみる。
スバー・ギアは,メイン・シャフトのDカット部分に圧入である。
奥まできっちり入れ込むと,ガタは無くなり,振動も無くなった。解決。
ギアからメイン・シャフトの先が少しはみ出る位がぴったりだ。



つづく。。。。

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