WALKERA 4G6



ついにシャフト・ドライブ

Walkeraも大した会社である。
4G3をさらに発展させ,リア・ブレードをシャフト・ドライブの可変ピッチにしてしまった。 ついでにモータはブラシレス仕様となっている。 これなら,立派な3D EPヘリと言えるだろう。


ヘッドの構造は 4G3 の純正メタルパーツと同じである。
ブレードも色が異なるだけで,外形は同じだ。 重さを量ると0.2gだけ重かった。 これは製造誤差と思われるので,4G3のブレードを付けても問題ない。

問題は純正メタルパーツである。 4G3のプラ・ブレード・グリップに比べてU字部分が2mmくらい長い。
何が問題かと言うと,ORC製のブレード・ダンパーが使えないのである。 これはBBSでも指摘していただいていたが,何とかしないといけない。
とりあえず,ダンパーなしで初飛行!




4G3に比べると,ほんの少し大きくなっている。 4G3と HIROBO SRB の中間くらいの位置付けだ。
全備重量は4G3の71gに対して,4G6は89gで18g程重くなっている。 本体が15g重くなっているのと,電池が少し大きくなって3g重くなっている。

初飛行

プロポは新しい WK-2801が付属していて,4G6の設定は既に入っていた。
いつもどおり,何の調整もせずに,いきなり離陸。
カメラマンがいなかったので,状況はお伝えできない。
4G3をさらにクイックにした感じで,10秒もしない間にガチャーン
ちょっと反省して,トリムを合わせ,スロット・カーブとピッチ・カーブを 固定ピッチ風に変更する。
このとき,リア・ブレードのリンケージのピンが抜けているのに気付かず, ラダーのロックが甘い,と思い,ジャイロ感度を一杯まで上げ,ホバリングの練習。
リア・ブレードのピッチが1個しか変化しなくても,ホバリングくらいはできるのが凄い!
ちょっとバランスを崩すとラダーが回りだす。 当たり前と言えば,あたりまえなのだが, 5回もブチ当ててやっと気付く僕は,どうなんだろう?
あわれ4G6のメインブレードはボロボロ状態。

さっそくリア・ブレード・リンクの修理

リア・ブレードのピッチを変えるリンケージは,実に頼りないピンで留まっている。
まぁ,普通に飛ばす限り,ここにはそれほど力がかかるはずがない。
でも,外れてしまうと,片方のブレードのピッチは可変しなくなるので,風量半分。


もちろん,ピンは見つからないので,0.8φのピアノ線を適当に切って押し込む。
少し長い目のを押し込んで,後で切断する方が作業しやすい。
ピアノ線の先は少し尖らせ,ピアノ線を先に差込み,Uアームを少し広げるような感じで リンケージをはめ込むとよい。


転ばぬ先の杖!
最後に瞬接をほんの少し塗っておく。
回転部分まで染み込まないように,慎重にほんの少しだけ塗ること。
これで修理完了。

初飛行し切り直し

箱出しで落としてしまったので,修理後し切り直した。
トリムだけでもきっちり合わせて,今度こそ初ホバリング。
Walkera 4G6 初飛行
滅茶苦茶クイックである。 恐ろしくて旋回なんかでけへん!
まぁ,3Dヘリだから当然と言えば当然。 こりゃあ僕たちの腕では会議室の中で自由自在とはいかないぞ。

プロポの調整

まず,プロポのスティックの動きを好みの硬さに変更する。
プロポは6本の2mmの六角頭のビスで留まっている。
付属の六角レンチはブレード交換用なので合わない。
蓋を開けると,裏蓋とは4個のコネクタでつながっている。
作業しやすいように全部抜く。
ただし,一番右端の赤い電源コネクタは裏表どちらも挿入できるので, 向きをよく確認してから抜くこと。
端子の見えない方が表になっている。 不思議なことに隣のコネクタと赤・黒の線が逆である。 組み立てるとき間違わないように注意してください。


それぞれ赤矢印のネジがバネの強さ調整である。
左に回すとバネは弱くなり柔らかい操作になる。
余り回しすぎてネジを抜いてしまわないように注意する。


組み立て終えたら,スティックの長さを調整しよう。
これは簡単。
スティックは2段に分かれるようになっていて, 下側をねじ込むことにより短くなる。


セッティング変更

次にプロポの設定を室内用に変更する。
ENT→MDSETを選択→ENT で調整モードに入れる。
なんとJR-X2720より操作性はよい。
スワッシュ設定
SWAATS→SWAXHMIX マニュアルには
ELEV 80%
ALAE 80%
PIT. -71%
と書かれているが,デフォルトで入っていたデータは, ELEV 70%
ALAE 70%
PIT. -70%
だった。どちらも試してみたが,あまり変化はなかった。
スロットル・カーブ
CURVES→THRCURVにて,ほぼノーマルより少し大人し目の設定とする。
NORM 04-11-25-60-92
ピッチ・カーブ
CURVES→PITCURV にて,固定ピッチに近くする。
NORM 60-65-70-80-94
この設定は, 固定ピッチに近くなり操縦はしやすくなるが,(固定ピッチに慣れている人にとって)
モータの負荷を大きくなり発熱します。
舵の切れ具合
DR&EXP にてそれぞれの舵の切れ具合を調整できる。
ELEV (エレベータ) とAILE(エルロン)は同じで
D/R 50%
EXP +34%
くらいに調整する。
かなり大人しい設定にして飛ばしてみたが,まだ暴れすぎる。
リボリューション・ミキシング
ピッチ・カーブをいじると,離陸時にラダーが振るようになった。
SWAATS→ASTMIXにてピッチ制御量をラダーに混合してやる。
NOR UP R15% DB 0%
くらいがちょうどよかった。

ブレード・ダンパ登場

そこで4G3用のブレード・ダンパを付けることにした。
寸法が違うので,1.6mmと1.8mmの2つを同時に付ける。
まだちょっと柔らかい気がする。
もともと4G3用のは重ねられるように作ってないので, ダンパー間に隙間が空いて柔らかくなる。


Walkera 4G6 ブレード・ダンパを装着して飛行
美しく旋回とはいい難いが,それ以上に画面が揺れている。
これはカメラマンがビビって逃げてるのだ。

ブレード・ダンパの威力はかなりある。
もう少し硬ければもっと安定するだろう。
もうちょっと実験をして,4G6用のブレード・ダンパを作ります。

再度ブレード・ダンパ

前述の1.6mmと1.8mmのブレード・ダンパを重ねたのは, クラッシュしたときブレードが折れ曲がり1.8mmが千切れてしまった。
どうも重ねて付けると千切れやすくなるようだ。

そこで,今度は1.6mmにボール紙で底上げしてみた。
1mm位のボール紙を細長く切って挟む。
SRBのブレードの箱がちょうどヨサゲだったので使ってみた。
ちょっと緩いか? もう少し厚みのあるプラ板なら完璧だ。
これでも無いよりはかなり安定する。


リアのリンケージ棒調整

リア・ブレードのピッチがマイナス過ぎて,プロポのトリムが右一杯になってしまう。
リアのリンケージの棒が長いのである。
リンケージを締めこんで調整しようとしたが,なんとリンクの○の中にネジが突き出てしまう。
最初,サーボ・ホーンをずらせて長さを合わせようとしたが, サーボ・ホーンが垂直になりすぎ,ラダーを左に切ったときの移動量がとれなくなる。

しょうがないので,リンケージ棒を少し切る。
ネジが切ってある部分を半分くらいに減らす。 ペンチで切断して,切断面をヤスリで丸くしておく。
これで,ほぼ真ん中より少し左でラダー調整ができる。

モータの温度

やけにモータが熱いので,3分ほど飛行して計測すると,なんと80度(室温30度)を超えていた。
ORC BBSによると,どうやら仕様らしい。
これりゃあ電池が早くなくなるはずだ。
キャノピーは歪むし,どうもアンプの調子も悪い。
ジャイロのロックもおかしくなってきた。
Jadeに部品を頼んだので,順番に交換するしかないか。。。


シャフト・ドライブ・ギアの交換

ORCの機体は急にジャイロのロックが外れることがある。
当然落とします。
リア・ブレードに当ると,簡単にシャフトをドライブする傘型歯車が欠ける。
1個は予備がついてきてるので,交換した。
交換はけっこう面倒だ。
メイン・ギアを外し,金属のカバーも外す。
傘型歯車がDカットにはめ込まれている。
ギアの交換はリア・シャフトを抜いて交換する。
シュフトを抜くにはリア・ブレードの回転機構の部分を外さないといけない。
これが面倒だ。

とずっと思っていたら,
ORC BBSにてTipsさんにお教えいただいた。 リア・ブームを上にこじ上げると,リアのメカごと簡単に外れるらしい。

後日,また,やってしまった。
現在,Jadeからの部品待ち。

シャフト・ドライブ・ギアの交換再び

BBSでご指摘いただきましたが,前回の傘ギアの交換方法は遠回りの方法で, あまりよくない方法でした。謹んでお詫び申し上げます。
リア・シャフトの金属カバーを外して,リア・シャフトをゆっくり下げると簡単に外れるのだ。
傘ギアの装着も差し込むだけで,至極簡単。
一番面倒なのは,メイン・ギアの取り付け。
ピアノ線をヒラペンで持って,根気よく穴を探してつっこむしかない。
ピアノ線の片側を少し尖らせておくと比較的簡単に入る。
ORCの4G6のギア止めのピアノ線は緩々である。飛行中に抜けないかどうかちょっと心配


モータの温度再び

mhheliさんのブログInfrared Control Helicopterによると, どうやら,モータの温度が上がるのは,前記の固定ピッチ風設定が悪いみたいだ。
もともと高速回転で設計されているモータを低速で負荷をかけたもんだから, 滑って効率が下がり発熱した,と思われる。
可変ピッチなんてめったに触らないので馬鹿なことをしてしまった。 皆さんごめんなさい。
オリジナルに近いピッチ設定で,かつスロットルを少し上げてみた。
THRCURV 4-50.5-63.5-77-88
PITCURV 40-46.5-53-61-82
こりゃあ怖い。と言うより,これが可変ピッチの飛行特性なんでしょう
この設定で3分程度ビュンビュン飛ばしてみた。
なんと,61.6度(室温29度)であった。まだ少し熱い気がするが,まぁ許せる範囲かな。


もとの固定ピッチ風設定に戻すには,ピニオンを交換すればよいことになる。 もしくはモータをもう少し低速回転型に変えるか。
いや,可変ピッチ固定ピッチの特性を求めること自体,本末転倒。 まったり飛ばしたいなら SRB を飛ばせばよいのだ。
と言うことは,最初から分かっていたことだが, 4G6はとても狭い室内で飛ばす機体ではないといことだ。

つづく。。。。

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