E-Flite BLADE mCX



超軽量二重反転

E-Flite社 から28gという超軽量二重反転型のヘリが発売された。(BBSで教えてもらった)
28gと言えば, Walkera LAMA2 より軽い。
実際に計測しても,電池込みで26.2g。


大きさはほぼ,Walkera LAMA2と同じである。
キャノピーが若干大きいので,少し大きく感じる。


構造的にも,LAMA2とよく似ており,1枚の基板に受信機からサーボまで全て入っている。
スワッシュの作りは非常にこっていて,ガタがほとんどない。
モータはコアレスモータで,非常に軽く回る。


電池は京商のミニウム・プレーンそっくりである。
大きさはほぼ同じで,容量が異なる。
コネクタは同じで,CALIBER-120の電池も使える。 ただし,フォルダーには入らないので輪ゴムで固定しなければならない。



箱出し飛行

さっそく飛ばしてみた。
トリムを調整しなくても,無茶苦茶安定している。
舵の効きも悪くない。
何しろ軽いので,スロットルの反応がすこぶる素直だ。
Walkera 5G6-1 より安定性も操縦性も上だと思われる。

BLADE-CX 手放しホバリング

プロポをモード1に

プロポ仕様は京商のCALIBER 120とよく似ている。
スイッチでモード1と2が切り替えれる。 ただしモード切替スイッチは蓋をしてあって,プロポを開けないと見えない
このプラの蓋を外して,モード切替スイッチを逆にし, プラの蓋を逆に取り付けるとモード2からモード1に簡単に切り替えることができる。
ところが,CALIBER 120は左右とも中立であるのに対して, mCXは左側のスロットルのバネはない。
ゆえに,ワンタッチではモード1/2の切替はできない。
このままで操縦できないことはないが,スロットが中立というのは不便だ。 しょうがないので,ジョイスティックを左右入れ替えることにする。

プロポを開けると,ジョイ・スティックの付いた基板と, 送信部分の基板と2枚に分かれている。


基板を外し,左右のジョイ・スティックを外す。
きっちり金具を折り曲げてあるので,けっこう大変である。
半田ごてをあて,半田を溶かせて,ピンセットでこじる。


取り付け金具がまっすぐになったら,半田を綺麗に吸い取る。


ジョイ・スティックが外れたら,左右入れ替えて,再度取り付ける。
取り付けは簡単だ。


左右のジョイ・スティックは部品が異なる。
上下左右バネ入りと,左右のみバネ入りである。
CALIBER 120も,上下バネなしに替えると操作しやすくなるだろう。


安定飛行

モード1プロポで飛ばしてみた。
BLADE mCX まったり旋回
非常に操縦性がよく,安心して飛ばせる。
ただし,プロポの操作感覚が最低で,細かい舵が打ちにくい。
さらに,サーバの動作が少し遅れる。 これはサーボの問題か,プロポの問題かは不明である。
E-fliteには,もっと上等のプロポも用意されている。

電池の容量が小さい割りに飛行時間は長い。
新品の純正電池で8分飛行できた。
最後はオート・カットが働き,ゆっくりと落下する。

モータの温度

飛行後のモータの温度は,ほんのり暖かい程度だ。
軽いので,電気も食わないみたいだ。
8分飛行後,計測してみると32.5度。これなら,連続飛行も可能だ。


CALIBER 120の電池流用

CALIBER 120の電池が2個も遊んでいるので,(それもほとんど新品) セロテープで取り付けてみた。
オリジナル(110mAH)は3.54g。CALIBER 120電池(150mAH)は4.95gで,1.4gほど重い。
飛ばしてみると,少し重くなった感じ程度で,ほぼオリジナルと変わらない。
飛行時間は10分程度可能になる。


固定ブレード

BLADE mCXはブレードが4枚とも固定されている。
CALIBER 120 のようにネジで締められているのではなく,構造的に真っ直ぐである。
したがって,ブレードの進角と遅角が起こらない。
ゆっくりとした動きだと,全然問題なく自由自在に飛べる。

ヒロボーXRBより安定していて,運転していた楽しい。(小野談)
BLADE mCX まったり自由自在飛行

ところが,スピードに乗って,エルロンやエレベータを切り過ぎると簡単に墜落する。
腰砕け的にバランスを崩し,そう簡単には修復できない。
(僕たちの腕では。。。)
BLADE mCX 墜落シーン
これを何とかするにはブレードが移動するようにすればよい。
ところが構造的にかなり困難だ。いや困難に挑戦するORCとか。。。

メイン・ブレード固定のBLADE mCXがあまりにも安定してるので, メイン・ブレードの回転方向の動きについて調べてみた。
これはCALIBER 120でも,かなり話題に上がっている。
BLADE mCXと同レベルの小型同軸反転機 Walkera 5G6-1 で実験してみた。 5G6のメイン・ブレードをセロテープで固定して,回転方向に動かないようにする。
上下とも同様に固定する。


Walkera 5G6-1 ブレード固定で飛んで墜落
最初の予想どおり,まったくBLADE mCXと同じ動きだった。
ちょっとでもエレベータやエルロンを切り過ぎると,腰砕け状態で墜落する。

メイン・シャフトの修理

電池が寿命で,モータの力が無くなり,無理に飛ばしていたら,壁に激突。
ORCはこの壊れにくいmCXをも壊してしまうのだ。
メインシャフトの先端のスタビ・バーをはめ込むU字型の片方がポッキリ折れた。
mCXの部品は非常に入手しにくい。(送料がバカ高!)
で,修理することにした。


まず,メイン・シャフトの骨折部の中心に0.8φのドリルで穴を開ける。
細いピンバイスを使い,垂直になるように慎重に開ける。
最初,針を熱して穴あけ位置に印を付ければ開けやすい。
深さは5mmくらいあれば上等だ。


同様に折れたU字の片割れも穴を開ける。
深さは3mm程度。
穴が空いたら,瞬接を付けた0.8φのピアノ線(長いまま)をつっこむ。
ここでしばらく瞬接を乾かせる


瞬接が乾いたら,4.5mm程度残して,ピアノ線を切断する。
ペンチでピアノ線を切断すると,切断面が潰れる。
ヤスリで切断面を整え,ほんの少し尖らせる。
(写真はガラス・ヤスリ)


折れた片割れに,瞬接を付けてメイン・シャフトの穴にしっかりはめこむ。
位置を合わせて,十分固定する。
これで出来上がり。


別の電池を使ってみる

CALIBER 120 Type S で作ったHYPERION 1セル120mAh 25Cの電池を試してみる。
電池ケースに入らないので,ビニタイでくくりつける。

ぜんぜんまともに飛ぶ。
普通に飛ばして,純正と全く同じ8分飛んだ。
モータがいかれてきた,と思ったのは間違いだった。
電池が思いのほか早くダメになるようだ。




つづく。。。

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