隣のヒットマン


 ウィリス君のコメディということで,前評判はあまり芳しくなかった。 案の定,劇場はガラガラ。 ところが,予想に反して 無茶苦茶面白かった
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 ストーリ自体は,題名から予想されるとおりの筋書きである。 次の展開は分かってしまうんだけど面白い。 ウィルス君のわざとらしくない演技が面白さに拍車をかける。 前に見た アタック・ナンバー・ハーフ とは種類の異なる面白さである。
 ウィルス君に弟子入りする殺し屋志願の可愛子ちゃんが,またいい。 殺伐とした殺人シーンを実に可笑しく盛り上げている。 この映画,普通の喜劇と違い けっこう殺人シーンが出てくる。 殺人さえもギャグに取り込んでしまってるのは, 少しやり過ぎの感もないではないが, 面白いからヨシとしましょう。
 そして,最後まで,おふざけを通してる。 それでも,ちゃんと映画としての体裁を保っているのは, やっぱり監督が凄いんだろうな。
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 大都会のマンションでは,隣人のことは,ほとんど知らない。 実は私も隣人が何をしてる奴かは知らない。 多分,隣人も私が何をしてるか知らんだろう。 まさか,ヒットマンってことはないだろうけど, 隣人も私のことをヒットマンとは思ってないことを祈るばかりである。
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 この映画の,ご教訓
・近所付合は大切にしないといけない。
・かといって深入りし過ぎるのもよくなさそうだ。

独断的映画評論2001年版目次へ戻る