ALIGN TREX 100S



ALIGNから初の室内ヘリ

随分前から,あのTREXのALIGNが室内ヘリを作るという情報がネットを流れていた。
TREXという名前は室内ヘリ専門の僕たちでも知っていたが, TREX 250だの,400だのは実物を見たことがない。
ただただ,凄いメーカだという感覚だけで, ものすごくTREX 100には期待していた。
一番早く入手できそうな, FLYING HOBBY に注文したら,案外早く来た。
箱を開けるとびっくり
流石ALIGN。実にコンパクトに収まっている。
流石TREX,妙に感心してしまう。



要するにメイン・ブレード+スタビライザがシャフトから外れた状態で梱包されている。
メインフレームは簡素で, 太いメイン・シャフトが 貫通している。
このふっとい赤いメイン・シャフト,流石TREX,妙に感心してしまう。
流石TREXかっちりした作りだぞぉ。


ネジ1本で,メイン・シャフトにベル・ヒラ機構を組み付けることができる。
スワッシュへのリンケージを2個はめれば完成。
スワッシュのリンケージは,長い(赤矢印)のと短い(緑矢印)のが用意されているが, とりあず最初は短い方を使う。
このTREX 100Sのベルヒラは変わっていて,ミキシング・レバーの支点が,中心ではなく, 端に位置している。
支点がスタビライザーの角度変化で, 真中がブレード・リンケージ。反対端がスワッシュ・リンケージとなっている。
ゆえに,ベルの効きがかなり強い。


テール・ブレードはモータ直接駆動である。
テール・ブレードにもALGINの印刷があったりして, 流石TREX, 妙に感心してしまう。
もっとも,名前が印刷されていてもダメなものはダメで, このテール部分が癌とはこのとき気が付かなかった。


電池

電池はNine Eagles SOLO MAXX と非常によく似ている。
が,微妙に異なる。
ALIGN製の方が1gほど重いが,全部をモールドしてあり, かなりかっちり作ってある。
コネクタの互換性はなく, 充電器にも入らない。
TREXの充電器はUSBポートを使う。 5Vのパワーパックをケチっている。


電池の挿入も SOLO MAXX とは微妙に異なる。 MAXXが四角の籠の中に挿入するのに対して, TREXは電池に溝が切ってあり,本体レール凸部に添わせる形で電池をはめ込む。
ところが, 本体側のレール部分がやわで, 両側からしっかり押さえもって電池を挿入しないと,溝から外れる。
ちょい設計ミスで,MAXXの四角籠方式の方が遥かに使いやすい。


SOLO MAXXとの比較

全体的に, SOLO MAXX と非常によく似ている。
が,細部を見ると全く異なる。
TREX 100SはNine EaglesのOEMかと思っていたが, これでは,何とも言えない。 制御基板はサーボモータがよく似ているだけで,他は全く異なる。
サーボのポテンショメータも回転型になっている。
もちろん,Nine Eaglesのプロポとはつながらない。


メイン・フレームも作りはよく似ているが,ぜんぜん違う。
スワッシュ・ストッパーもMAXXは45度回転しているが,TREXはまっすぐ後ろ位置である。
全体的にTREXの方がかっちりした作りで, 重さもMAXX 28gに対して,TREXは32.5gと少し重くなっている。


制御機構も全く異なる。
MAXXはベル式だが,TREXはベル・ヒラーである。
ところが,どちらもメイン・ブレードは固定であり,回転面に対して振動しない。
おそらく,この程度の重さのヘリでは,ブレードは固定式の方が安定する, ということか?



プロポモード1への変更

ここで,お約束のプロポのモード1化。
流石にALIGN。モード1への変更は無茶苦茶簡単である。
4つのネジを緩めて,プロポのジョイステック部分を外す。
不思議なことに付属のドライバは小さ過ぎる。
普通の小ドライバ(+#1)で外す。


ジョイスティックは,接触型コネクタが付いていて, 簡単に抜ける。
このコネクタに細工がしてあって, どちらがスロットルか分かるようになっている。


プロポ側もコネクタの電極が見える状態である。
このまま,左右のジョイスティックを入れ替えるとモード1になる。


目出度くモード1プロポの出来上がり。
電源を入れると,液晶にmode1と表示される。
何と簡単。流石TREX,妙に感心してしまう。

なんと,モード3も用意されていて, モード1にて,ラダー・トリムを左に, エルロン・ロリムを右に押しながら, 電源を入れると, 液晶表示はモード1のままだけど, モード3になる。
もう1回同じことをやるとモード1に戻る。
流石TREX,妙に感心してしまう。


初飛行

実はシミュレータ・ソフトも付属していたが,男は実機。
簡単にトリム調整して,飛ばしてみた。
TREX 100S 初飛行
どうも,思ったより不安定である。
僕たちがヘタなだけかも分からんけど, 特にラダーが安定しない。
急にスロットルを上げると,必ず回転してしまう。
どうもテール・モータの力が不足してるようだ。
さらに,全体的に安定しない。

サーボ・リンケージの変更

サーボ・リンケージには,2つの穴がある。
デフォルトは長い方につながっている。
これを短い方に変更すると, 舵操作をマイルドにすることができる。
さっそくやってみた。


TREX 100S 安定化後の飛行
最初の設定よりは,かなり安定して飛ぶ。
ただ,ラダーは安定しない。 この感覚,どこかであったぞ。
そうだ! Micorn V2.5 のスロットル感覚と非常によく似ている。

これは,ちょっと期待が大きすぎた。期待外れだ。
おまけにキャノピーが極端に弱い。 軽く落としただけで割れてしまう。
なんと,このVIDEO撮影中に4か所裂けてしまった。 ぼろぼろだわ。
TREX 100S あまりいいところはないぞ。

追記

この記事を書いた後,再度,飛ばしてみた。
今度は3分も飛ばしていると,ラダーが全く制御できなくなり,ピルエット状態。
どうやら,ORCのTREXはテール・モータが最初から壊れていたようだ。

キャノピーの交換

交換と言っても,特別に何もすることはない。
キャノピーを注文したら,すごく立派なケースに入ってやってきたので, 流石ALIGN!と妙に感心してしまった。


テール・モータの交換


TREX 100Sのテール・モータはモータ単体では販売されていない。
上の写真のように, テール・ブームも付属し,コネクタ・ケールにピンが刺さってない状態で販売されている。

コネクタを組んでしまうと,テール・ブームを差し込むガイドに テール・モータ線が通らなくなるからだ。
まず,左の写真のように,コネクタ・ピンだけを穴に通す。
その後,コネクタ・ケースにピンを差し込む。
このとき,ピンを間違えないように注意する。
濃い色のホルマル線が上で,透明被覆のホルマル線が下である。
後は,コネクタを基板に差し込めばテール・モータ交換完了だ。
テール・モータを交換した結果,最初に比べるとテールの座りはかなりよくなった。
が,まだ,少しスロットルの強弱に負けてテールが回転することがある。

つづくかもしれない


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