WALKERA 4#3B



ついに来たぁ

ずっと在庫切れで,入荷までかなり待たされた。
やっとミラクルマートから届き,早速,開梱。

旧4#3と比べてみると, 全体的に作りなおした感じで,若干大きくなっている。
キャノピーは4#3に比べてかなり大きい。

改善された4#3

スワッシュ周りの主要部品は全てメタルパーツになっている。
リンケージのガタは全く無くなっている。
ブレードホルダーにはダンパーが入っていて,ほどよい動きをしている。
このへんの作りは4#3は全く異なるものだ。



メインギアは旧4#3より少し大きくなっていて,ピニオンは小さくなっている。
モータも変わって,より高回転になっているようだ。
テールの構造は同じである。



滅茶苦茶安定!

なんと,箱出しで,トリムを少し調整して,そのまま安定ホバリング。
2分ほどでトリム調整完了。
これは凄い。

箱出しでトリムを調整しているところ
トリムを調整したら,なんと普通に飛ぶではないか。。。
優雅に旋回しているビデオ

僕も調子にのって飛ばしてみた。
ヘタに旋回しているビデオ
とても,4#3を窓に着陸させて笑いものになっている同じ人とは思えない。

スワッシュのガタとり

オリジナルでも,ぜんぜん問題ないのだけど,旧43のときにやっていた改造を施してみた。
旧43のときは真鍮パイプをはめ込んだけど,今回はバラすのが面倒なので, 1.25□電線の外皮を使った。
電線をむいて,カッターで縦に裂き,長さをそろえておしまい。
電線の外皮をスワッシュ・プレート上側にはめ込む。
あまりキチキチだとかえって悪くなる。
ほんの少しガタが残るくらい短めにして入れる。

結果は若干安定がよくなったなかな? というところ。
もともと安定がよいので,あまり効果がない。

テール・シュフトの補修


何度も落としていると,テール・シャフトのカーボン・パイプが割れてくる。
カーボン・シャフトは少々割れていても,瞬接をしみ込ませれば,オリジナルより強くなる。
ただし,シャフトの中にテールモータのリード線が入っているので, とり外さないで瞬接を流すとリード線が見事にくっつく。
ここは丁寧にシャフトを取り外す。これがけっこう大変である。
まず,テールモータの半田付けを外す。
受信機の下側のコネクタを抜いて,慎重にリード線を抜く。
これでやっと,テール・シャフトが外せる。
瞬接をしみ込ませたカーボン・パイプの直径はオリジナルより若干太くなる。
400番くらいのサンド・ペーパで丁寧に削って直径を会わせる。

取り付けが大変である。
フレームのテール・シャフト取付部分の穴が小さすぎて,そう簡単にはリード線が通らない。
これはサーボを外した方が早い。
サーボはネジ1本でとまっている。
ネジを外した後,押さえつけてる部品をピンセットで上方にこじあげる。
サーボは下側の穴2個にも入っているので,上方に抜ける。
サーボ取付穴が何箇所か空いているので,外す前に取り付け位置を確認しておいたほうがよい。


メイン・ブレードのネジ補強

メイン・ブレードはものすごく小さいネジでブレード・ホルダに取り付けられている。
アルミだからか,けっこう緩み易い。
このネジが外れた日には悲惨である。探すのが大変。
そこで,外れる前に,ロックタイトでネジをロックしておく。
ロックタイトを銀紙にいったん出して, 他の部分に付着しないように,爪楊枝で慎重にネジ山に流し込む。



テール・ロータの交換

テールをぶつけると,テール・ロータとナイロン・ギアと,テール軸が吹っ飛ぶ。
これは探すのが大変である。
ギアとロータはだいたい同じ位置に落ちている。軸はおおよそ45度回転した位置に落ちる。(小野談)
何度か外れたテール・ロータを押し込んでいると,グスグスになってきて,飛行中吹っ飛ぶことになる。
こうなると,ネジロック剤で固めるか,交換しかない。
固めると他の部分が壊れそうである。
とりあえず,旧43のテールが全く同じなので取り付けた。


トラッキング調整

何度か落としていると,当然のことながら,ブレード間のトラッキングが狂ってくる。メインロータは赤と青で塗装してあるので,ピッチの違いはよく分かる。
ところが,4#3Bにはトラッキング調整機構が無い。 しょうがないので,スタビライザー・バーを力で曲げるという原始的な方法で調整する。
ピッチ角度と反対の方向に,スタビライザー・バーを根元から軽く曲げる。

左の写真の例は,青側が下に見えるとき,すなわち青側のピッチを増すときの調整方法である。

トラッキングについては,もう1つ大きな要素がある。
メイン・ブレードのねじれの誤差である。
ブレードに原因があるのか,それともスタビライザー側にあるのかを確認するため, メンン・ブレードを入れ替える。
運がいいと,ピタリとトラッキングがとれたりする。

トラッキングがブレード先端で2m程度ずれていても,それほど飛行に影響はない。
ホバリング時の安定性がほんの少し悪くなる程度である。気分的な問題かも。
ただし,旋回はモロ影響を受ける。 左旋回,もしくは,右旋回,どちらかが極端にやりにくくなる。
ま,これも腕の問題かも分からんが。。。



さらなる安定を求めて

4#3のときと同じように,重心を低くすればもっと安定するのではないかと,早速実験してみた。
足を延ばすのはみっともない(ちゃんと自覚している)ので, 電池ケースの下にセロテープで電池を貼り付けてみた。
舵の効きは俄然よくなるが,残念ながら,手放しでは2,3秒しかもたない。

手放し飛行しているビデオ

モータの交換

ついにモータの力が無くなった。
随分飛ばしているように思う。多分100電池回以上は持っていると思う。
これはモータの性能なのか,Walkeraのバラツキなのか不明である。
多分,モータ寿命はである可能性が高い。

電池の修理

4#3B用の1セル用の電池をいくつか購入したが,1個だけどうも内部で接触がおかしい。
空けて修理することにした。

グラス・テープを丁寧に外す。 するとオレンジ色のテープが巻いてあるので,それも丁寧に外す。
なんと,内部で端子が折れていた。
ショートしないように十分注意してリード線を半田付けする。
元通りテープを貼れば出来上がり。
リポ電池の修理は大変危険です。 自信の無い人は真似しないで捨ててください。

ヒート・シンク取付

Walkera 4#3で少し効果があったので,こちらも同様にヒート・シンクを取り付けてみた。
詳細は Walkera 4#3 2.4Gを参照。
気休め程度には効果はある。


フライバーの交換

何度も落としてるとフライバーの針金がグニャグニャになってくる。
トラッキングは合っていても,微妙に歪んでくる。

そこで,1mmのカーボン・シャフトに交換してみた。 長さは同じである。
これで格段に安定度がよくなった。
さらに,巷の噂どおり(ドイツ人が言い出したらしい)羽の角度を10度つけると, さらに安定度が上がる。
今まで,4#3Bは羽の角度はあまり関係ない,と言っていたが, それはウソでした。
フライバーが歪んでいたため,効果が出なかったみたいだ。
真っ直ぐなフライバーに10度角度をつけた羽。これが一番安定度を高めるみたい。
謹んで訂正いたします。


テール・トラスの製作

4#3でうまくいったので,4#3Bにもテール・トラスを付けることにした。
4#3トラスの製作 も参考にしてください。
4#3と同様,トラス自身は0.5mmのカーボン・ロッドで作る。長さは同じく35mmとする。
テール・ブームにとめる部品は,またまた, 小川君がモデラでボリカーボネイト樹脂を削ってくれた。

ポリカ樹脂部品は角度を考えて,2箇所0.8φのドリルで少し大きめの穴を開ける。 反対側のメイン・フレーム側は,後ろ端に穴だいたいの角度で0.8φ深さ1mmの穴を開ける。
サーボにひっかからないように注意すること。


カーボン・ロッドは切ったままの状態だと先端がつぶれている。 両端を目の細かいヤスリで軽く尖らせる。
先端にほんの少し瞬接を付けて,カーボン・ロッドを差込み, テールブームにぴったり付くように角度を調整する。
瞬接はすぐに固まるので,手早く目的の角度で固定する。


テール・ブーム側にポリカ樹脂部品を差し込み,ほんの少し瞬接を穴に流す。
このとき,ポリカ樹脂部品とテール・ブームは接着してはいけない。


最後に,再度,角度を調整して,ポリカ樹脂部品をテール・ブームに瞬接で接着する。
指も一緒にくっつかないように,慎重に押さえる。
これで完成。


このトラス製作キット(バリは取ってません)を ORC SHOP で頒布してます。必要な方はどうぞ。


ベル・ヒラー化

4#3 2.4Gでうまくいったので,4#3Bもベル・ヒラー化することにした。
方法は全く同じである。詳細は
4#3 ベルヒラー化 を参照してください。

最初,4#3と同じ寸法で混合バーを作ったら,リンケージが干渉してうまくいかなかった。
への字の角度が小さ過ぎる。


新たに,ヘの字の距離を0.5mmにして作り直した。
ほぼ水平に近い形となる。
今回,ついでにワッシャ部分の盛り上がりを作った。
1.5mmのジュラで削りだしたので,ワッシャ部分が0.3mm厚で,バー部分の厚さは1.2mmである。
左の写真は裏から見たところになる。

4#3Bの場合,ヘッドのリンケージ・ボールが外せるので先端は双方M.12のネジを切っておけば, リンク・ボールをねじ込める。
今回はM1.2のタップを使ってネジを切ってみた。


リンケージ・ロッドンの作り方は4#3と同じである。 長さは少し短く,片側のプラのリンクを外した長さが12mmとなる。

今回,昔の5#6のリンケージが余っていたので,利用した。
M1.0の0.2ピッチの細かいネジなので,かなりスマートにできた。
5#6のリンケージの方がよい。


4#3Bの場合は,混合バーを取り付けるネジが最初から開いている。
少なくとも,ヘッドへの散り付け位置は正しいはずだ。
ヘッドはM1.2のネジが切ってあるので,M1.2,長さ3mmのネジで軽く締め付け,ネジロックする。
4#3B ベルヒラー 初飛行
ほとんど無調整の状態なので,舵の効きはよいが,安定度は少し悪くなっている。
ベルヒラ4#3とは,また,少し異なる動きである。
左右のバランスを調整すれば,安定性はオリジナルに近づく。



このモデラで削ったジュラルミン混合バーを頒布します。
混合バー2個とアルミ・パイプ(3cm)をセットで800円。先着10名様のみ。
ただし,バリ付きで穴は途中までしか開いてません。
リンク棒を作るのはけっこう苦労します。どこかのSHOPで4000円で売ってますが, そちらの方がはるかに楽です。
作る過程を楽しみたい方は ORC SHOP で頒布してます。必要な方はどうぞ。

4G3のモータに換装


BBSでぜひに,ということだったので, Walkera 4G3のモータに換装してみた。
一回り大きくパワーはありそうだが5gも重い。
換装自体は簡単で,取り替えるだけである。
ただし,キャノピーに当るので,少し切り込まなければならない。
4G3のモータでホバリング,急上昇

飛行試験結果は,4#3Bで9分20秒飛べる電池で,8分30秒飛行できた。
5gも重くなるので,オリジナルより鈍重になるが,ただし,安定性は増す。
8分30秒飛行直後のモータ温度は47度。ほんのりと熱い程度。
オリジナルのモータは63度にもなるので,非常に低い。
なんとなく長持ちしそうな感じであるが,何とも言えない。
(一般的には,温度が低い方がブラシの痛みが少ない。)

4G3のモータはオリジナルのモータと同じ価格である。
どちらを選ぶかは飛ばし方によると思う。
モータ寿命はWalkeraの場合,モータのバラツキが大きいのでかなりの追試をしないと結論は出ない。


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