WALKERA 4G3

調整マニュアル概要

はじめての可変ピッチ

ORCにとって,初の可変ピッチ・ヘリである。随分前から予約して, まともに飛ばせもしないのに,今か今かと待っていた。
Jade store (REMOTO CONTROL HELICOPTERS)から予定より早く送ってきた。

ネーミングからすると,4#3Aの可変ピッチ版かと思っていたが, かなり大きく別物である。
共通部品は,サーボくらいかな?


可変ピッチのヘッドは,かなり精度よくできている。
スワッシュプレートも凝った作りをしている。
いやぁ,凄いぞぉ〜ワルケラ!


6ch.プロポ

もちろんプロポも新しくて6chである。ORCにはもちろんこれ1台しかない。
と言うのは。。。。
最初,電池を入れてもプロポのLEDが点滅しなかった。
電源がONにならないのである。 おまけに,今回からプロポのケースが封印されている。
こりゃあ大変だ

とりあえず,Jadeに電源入らない旨をメールする。
ここは愛想が悪い。だいたい返事くれない。
明日まで待って返事が来なかったらプロポを開けてやろうと決心する。
ところが, 同じクレームが山ほど入ったのか, 今回はすぐに返事が来た。
このページを参考にして, プロポを開けて,電池のコネクタを接続してくれ,とのこと。
確かに開けてみると,電池のコネクタが抜けている。 この辺がWalkeraらしい。

コネクタを挿したら無事電源ONで,ペアリングも完了。
さぁ〜飛ばすぞぉ

いきなり墜落

何も調整せずに,(と言うか調整方法を知らない。。。。) トリムも合わせないで,無謀にも初飛行。
初飛行で墜落。ブレード破損。
という,当然と言えば,当然の結果になった。
俺のあふぉ〜

4#3のときは,ブレードなんて割ったことがなかったが,4G3はいとも簡単に割れる。
それもそのはず。
4G3のブレードは発泡スチロールを薄い樹脂で固めた凝った作りである。
よく見ると,中にカーボン・ファイルバーの芯が入っている。(鉄だと思ったら違った) こりゃあ固いはずだわ。
当ったら痛そう。。。。ビデオとるのも命がけ。。。。

それなりに強そうだけど,端は簡単に折れる。 こりゃあ大変だ。ブレード代がかさむ。
ブレードは1組予備がある。とにかく2枚とも交換だ。
が,それ以上はまだ売っていない。来週から販売。$5だ。


と思ったら,4G3のパーツは当分無いみたいだ。(JadeのHPが変更されている)
しょうがないので,割ったブレードを修理する。
3分硬化型のエポキシ接着剤でがっちり固める。

質量の大きなブレードが高速回転してるだけあって,ブレードのバランスにはすごく敏感である。
ブレードを補修したら,必ずバランスもとらないといけない。
接着剤をヤスリで削り落としたり,テープを貼って動的バランスをとる。

トリム調整

せめて,トリムくらいはちゃんと合わせよう,と,小野君が調整してくれた。
Walkera 4G3 トリム調整の模様
なんか,4#3Bに比べると自立安定性が極端に低い。
いや,そもそも,可変ピッチの3Dヘリに自立安定性を求める方が間違ってるのか?

トリム調整も終って,だいぶ可変ピッチの操縦感覚にも慣れたので,ホバリングしてみる。
Walkera 4G3 手持ち発進とホバリング
Walkera 4G3 手持ち発進とホバリング(高解像度:QuickTimeが必要です)
今までの動画形式はSONY専用でした。すいません。

やっぱり,なんか怖い。動きが急すぎる。
ちょっと真面目に調整せんと,操縦できないということが,やっと分かる。

ピッチ調整

調整方法はこのHPの趣旨ではないが,ピッチ調整くらいしないと,まともに飛ばないようだ。
皆様の助言を得て,とりあえず適当にやってみることにした。

  

DIPスイッチのNo.11をONにすると,プロポの右上のV1が最初のピッチ角度調整で, V2がスロットルを上げたときのピッチ可変度合いになる。
V1を5クリック+,V2を5クリック−方向に回すと,固定ピッチヘリに近くなり, 操縦しやすくなる。
ん?何のための可変ピッチや。とか言わないで。。。

今まで固定ピッチしか操縦したことないので,可変ピッチヘリのスロットルはうまくいかない。
機体が上がったとき,スロットルを絞り過ぎるのである。
今までは重力落下分を考慮してスロットルを絞っていたが,4G3は絞った分,素直に降下する。
本来はこちらの方が操縦しやすいハズなんだけど,あかん!!!
上下にガクガクしてしまう。
このHPの趣旨ではないが,こればっかりは練習するしかないか?

Walkera 4G3 2回目の発進とフラフラ飛行
やっぱり,なんか調整が抜けている。
Walkera プロポ WK-2601は,DIPスイッチの切替により, V1とV2トリマの働きが変わり,いろいろな調整が可能になっている。
DIPスイッチを切り替えても,前の設定内容は覚えている。
フタバやJRのプロポのように視覚的ではないが,一応一通りの設定はできるようだ。
ちょっと真面目にマニュアルを読もう。

3Dモード

右上のスイッチを上に上げると,3Dモードになり,ロータが一定回転になり, ブレードのピッチはスロットルのセンターを0にして,+/-8度可変する。
これは怖い!
一度やってみたけど,会議室だとビビッてしまって,結果として床に張り付いた。
こりゃあ難しいぞぉ。
なんか,ORCには宝の持ち腐れのような気がしてきた。

電池ホルダー

マニュアルによると,キャノピーを外して電池を取り付けることなっている。
3Dヘリなので,途中で電池が落っこちないように配慮されているのか?
キャノピーの内側に電池の頭が収まるようになっている。
ところが,僕たちには3Dなんて程遠いし,いちいちキャノピーを外すのは面倒だ。
そこで,キャノピーの下部,3mmほど切り込みを入れて,折り曲げた。
これでキャノピーを外さずに電池が取り付けれる。


飛行時間とモータ温度

4#3Bに比べて重いし,モータも大きくなっているので,同じ電池だと当然飛行時間は短くなる。
4#3Bで7..8分飛ぶ程度の古い電池だと,1分ももたない。
新品の電池が必要だ。
まだヘタなので, ほとんど新品の電池で,ホバリング時間を計測すると,6分30秒飛行できた。
3分経過するくらいから,ラダーがズレ始め,5分経過後位から, 少しサーボの効きが悪くなるが,4#3程悪くはない。
最後は,まるでオート・カットオフのようにスゥ〜っと回転が落ちる。

3分間ホバリングしたときのメインモータの温度を計測した。
このときの室温は24度。
63.1度という値は4#3よりは熱くなっている。
真夏の暑い部屋ならもっと暑くなる。
3Dモードの場合は,まだ計測できていない。というか3Dモードで飛べない。トホホ。


もろもろの調整

いろいろな人から,可変ピッチ機はモータ回転数ピッチの関係が難しい。と アドバイスを受け,スロットル・カーブとピッチ・カーブをいじってみた。
もちろん,ピッチ・ゲージも無いので,適当だけど,まぁ,なんとかホバリングと旋回できる レベルになってきた。
Walkera 4G3 調整?後のホバリングと旋回飛行

プロポ調整方法は,全く分からん!
調整方法はこのHPの趣旨ではないので, 調整マニュアルの概要 を書くのみにする。いろいろ教えてください。

スロットル・カーブを設定しようとしたら,DIPスイッチ No.10をONにして, マニュアル通りやってるに,うまく設定できない。
最初は設定できてたような気がしたけど,落ち着いて見てみると,やっぱり動いていない。
と言うか,Normalモードも3Dモードも全く変化しない。なんでやワルケラ?
DIPスイッチ No.12のジャイロ感度ラダー混合比も動作してる様子はない。
どなたか,4G3を購入された方で,きっちり設定できるかどうかお教えください。

分からないなりに,もろもろのパラメータを調整してると, だんだん操縦しやすくなってきた。会議室を縦横無尽に飛ばせるようになる。
が,何事も調子にのるとロクなことはない。衝立に激突
Blade Controller(ベルヒラ混合バー) のボールが付け根から2個とも折れてしまった。
それも無茶苦茶細い。修理できなくはないが,けっこう大仕事だわ。

Walkera 4G3 調子にのって衝立に激突

やっと,Jadeで部品が注文できるようになった。
壊れた部品が来るまでしばらくお休み

最近,Jadeさん,すっごく愛想がよい。
まさか,ORCのHPを読んでるわけじゃないだろういけど, メールしても,すぐに返事が返って来る。
今回の部品発注で,夕方に未発注部品を壊したので,追加発注し, その旨メールしたら,同時に送るから送料$5を返却する,と嬉しいお返事。
5分もたたないうちにPayPalに$5戻してくれた。

ついでに,巷で噂になっている4G3 ブラシレス・キットについて聞いてみた。
これまた,すぐに返事があり, いずれ発売されるが,現在Walkera社は忙しいので,かなり先,年内は無理とのこと。

08/11/22にJadeの担当者からメールがあり, まちがいなく,4G3のブレシレス・キットは試作完了とのこと。
Walkeraの工場で見たと,言ってる。
ただし,来年までリリースする予定はなく,リリース予定が決まったら教えてくれるそうな。
さあ,どうする?

Blade Controllerの修理

補修部品はなかなか届かないので,リンクボールを補修することにした。
他の機体で随分やってきた,ピアノ線軸打ち法である。
まず,折れたボールのシャフト部分に0.3φのドリルで穴を開ける。
最初に針を熱して,センターを凹ませると真ん中に開けることができる。
何しろ小さいので作業しにくいが,指に0.3φの穴が開いてもよいのだ くらいの気持ちで気合入れて開ける。
0.3φのドリルは折れやすい。十分注意してください。


適当な長さに0.3φのピアノ線を切る。
差込易いように,切断したピアノ線の先端をヤスリで尖らせる。
写真はガラス・ヤスリである。


瞬接を少しだけつけて,先に開けた穴に押し込む。
瞬接を十分乾かせる。
同様にもう1個もピアノ線をつける。


混合バー側も,ボールが付いていた位置に0.3φの穴を開ける。
先に作ったボール部を差し込む。
瞬接を流し込みながら,奥まで差し込む。
アクリル・サンデーの方が強力に接着できるが,非常に扱いが難しい。
突き出たピアノ線を切断し,切断面をヤスリで磨く。
これで完成。
オリジナルより強いのだ。ハ,ハ,ハ,ハ。


慎重に組み付け,試験飛行
ぜんぜん問題なく飛ぶ。
少々問題があってもヘタなので,部品が悪いのか腕が悪いのか分からん!

Blade Controllerの補強

4G3のBlade Controllerのリンケージ棒は4#3Bなんかとは比べ物にならないくらい分厚い。
すわわち,それだけしっかり接続されている。
ゆえに,衝撃を受けたとき,リンケージ部分が外れずにボール付け根が折れることになる。
転ばぬ先の杖。ボール部分を折る前に補強しておくことにした。
まず,0.3φのドリルで,慎重に穴を開ける。
真っ直ぐ開けないと,ボール動作部分に突き抜けてしまう。


穴が開いたら,0.3φのピアノ線を瞬接と共に差し込む。
十分に瞬接が乾いたら,余分な線を切り取り,ヤスリで平らにならす。
これで格段に強くなった。少々落としても割れない。

(まずは落とさないようにすべきだけど。。。)


XRBブレード流用

何度も落としていると,メイン・ブレードがボロボロになってきた。
交換部品は当分届かない。
よく似た(あまり似てないけど)XRBのブレード(B)を使ってみることにした。
取り付け部分の穴と厚みは同じ。少しXRBの方が長い。


取り付け穴の奥行きが長すぎるので,ハサミで余分をカットする。
もちろん,バランスは完全にとっておかないとならない。
あと,捻れ具合が揃っているブレードを選ぶとよい。


4G3に取り付けると,かなり長く感じるが,テール・ブレードに当ることはない。 ピッチの初期値を(DipSW No.11=ON時のV1)をマイナス側に回して調整する。
トラッキングはリンケージを調整するより,ブレードのしなりを指で曲げて補正する。
最初から合った組を選らぶのがよい。


恐々浮かしてみると,なんと,まともに飛ぶではないか。
XRBのブレードBを付けて飛行
3Dをするわけではないから,XRBのブレードでも十分である。
室内をフラフラ飛んでいる分には,操作性はほぼ同じである。
おまけにブレードが柔らかいので,ぶち当ってもダメージが少ない。
反面,ブレードがよたってきて寿命も短いだろう。
XRBのブレードは一杯在庫がある。これで心置きなく練習できるのだ。

テール・ロータの軸

ピッチ・カーブもだいたい自分に合ってきて,だいぶ操縦に慣れ,よし3Dモードだ。
3Dモードは舵の効きがよい。こりゃあいいぞ,とか思っていたら激突。
今度はテール・ロータの軸を曲げてしまった。
この部品は発注していない。
作ればいいかと,よく見ると,すっごく複雑な形状。
1.5φのDカット軸にギアがはまり,1.0φのDカット軸にテール・ロータがはまる。
これは簡単には作れないので,なんとか真っ直ぐに修正する。


これでだいたい一通り壊したかな?
部品を発注する人は,以下の部品を揃えることをお勧めします。
・Main Rotor Blades
・Blade Controller
・Tail Gear
・Main Motor
・Tail Motor
ちょっと追加です。
・LiPo Battery (3.7v 600mAh)………古い電池は使えません
・Battery Frame………いつの間にか割れていた
・Canopy………なぜかボロボロ
・Skid Landing………なぜかグニャグニャ
また追加。
・Main Rotor Shaft………知らん間に曲がっていた
・Screw Set………曲がったRotor Shaftを外すと折れる

金属Blade Controllerの作成

4G3はBlade Controller(混合バー)のプラのボールの棒が細すぎて,激突すると折れやすい。
ピアノ線補強版は流石に強く折れないが,ここだけでも金属パーツに変更してみることにした。

小川君がモデラーでBlade Controllerを1.5tのジュラ板から削り出してくれた。 リンク・ボールはWalkera 4#3の Linkage set HM-4#3A-Z-08($5.30)の中の金属リンケージ棒を2つに切って使う。 HM-4#3B-Z-06($3.5)にも同じリンケージ棒が入ってる。
また,4G3 Guide Ball($3.50)に,ネジ付きのリンクボールが入ってるが, 少しボール棒の寸法が長い。ちょっと加工しないと使えないと思われる。


4#3のリンク棒を適当に半分に切断し,切り口をヤスリで軽く尖らせる。
ジュラのバーの穴に奥まで差込み,寸法を確認する。
正確に4.2mmに切断し,先をペンチで潰す。
これは衝撃でリンク・ボールが抜けないようにするためである。


バーの短いほう,すなわちスワッシュから来るリンケージは, ブレード・グリップの位置により寸法が決まってしまう。
オリジナルより少しボール棒の長さを短くした方がリンケージに無理がない。
ブレード・グリップとの位置関係によるが,私の機体は3.9mmだった。


木板に1.8φの穴をあけ,リンク・ボールがすっぽりはいる治具を作る。
リンク・ボールの棒部分に瞬接を流し込み,裏側から金槌で叩き込む。


これでかなりしっかりしたBlade Controllerが完成する。
2φの穴の回りはブレード・グリップと接触するので,ペーパでよく磨いておく。


オリジナルのプラのBlade Controllerと入れ替える。
スルスルに動くようにリンケージ部分にセラミック・グリスを塗って完成。

この改造では,残念ながら安定度は変化はない。
激突したときにBlade Controllerは壊れない。ただし,他の部分が壊れるかもしれない。


このモデラで削ったジュラルミン製のBlade Controller部品を ORC SHOPにて 頒布します。 先着10名様のみ。
ただし,バリ付きで,0.8φの穴は途中までしか開いてません。
この部品の他にWalkera 4#3 Linkage set HM-4#3A-Z-08($5.30) もしくは4#3B Metal Balance Bar HM-4#3B-Z-06($3.50) が必要です。 オリジナルのBlade Controllerはネジ付きで$4.5で販売されています。
製作は比較的簡単です。欲しい方はORCまでメールください。

安定を求めて

オリジナルのプラのBlade Controllerでも同じだけど, どうもスタビライザー回りのリンケージが固い。
今回,金属部品に変更したついでにスムーズに動くように調整してみた。
まず,ヘッドからスタビ関連のリンケージを外す。
かなり固いけど,ノーズ・ペンチではさんで壊さないように外す。
スタビの羽を外すと,スタビ・リンク・ボールと一緒に抜ける。
このとき,どちらのブレード側か分かるように,それぞれの部品,ブレード・ホルダ, スワッシュのボール,にペイント・マーカで印をつけておくと後々便利だ。
Walkeraの場合,左右の部品を入れ替えただけで安定性が変わったりする。 (4G3は未確認)


1つの1つのリンケージがスムーズに動くように, ボール・エンドにタミヤのセラミック・グリスを塗って, くるくる回す。金属ボールに入れたり外したりするのも効果がある。
ボール・エンド・リーマがあれば一発なんだけど,こんな小さなボールのリーマは知らない。
あと,ボール・エンド・リムーバがあれば,かなり便利だ。 これもまだ見つけていない。
(もし知っている人があれば教えてください)


スタビライザー・バーが通るスリットも,よく磨いておこう。ORCのはバリが残っていた。
ORCの機体は,このスタビ-Blade Controller接続リンケージが一番渋かった。
4#3Bなどに比べてボール・エンド部分が分厚いので,しっかりボールが嵌る。 それで固くなり,動きがぎこちない。


全てのリンケージの調整を終えたら,組み付ける。 下のビデオのように指で軽く動くくらいになるはずだ。
ヒロボーSRBを目標にするとよい。
スタビ回りのリンケージの試験
もし,このビデオのように軽く動かないなら,再度,1つづつリンクを外す。
多分,どれか1つ外すと軽く動くようになる。 根気よくボール・エンドを磨くしかない。

で,飛行結果はどうか? と言うと,ホバリングの安定性は,かなりよくなった。
リンケージが軽くなったので,スタビライザーの効果が向上した。後は腕だけ。。。
追記
このジュラルミン製のBlade Controller部品の申し込みが数多く来てますが, 勘違いの無いように再度書いておきます。
Walkera 4G3のリンケージをスムーズにするのは,オリジナルのプラ製のBlade Controllerでも可能です。金属製に変更したから軽く動くようになったわけではありません。
さらに,金属製に変更しても安定度にはなんら貢献しません。
確かに激突してもBlade Controller自体は壊れることはないと思いますが,別の場所が壊れるかもしれません。

という中途半端な終り方だと,どれだけ安定したんだ?とか思ってしまう。
安定飛行のビデオを撮ってみた。
まあ,ヘタな僕たちが操縦してる割には安定してると思ってくだされ。
スタビ回り調整後の安定飛行???

で,次は墜落集。
Walkera 4G3 激突集
これだけ墜落してもBlade Controllerは壊れなかった。 ただしテール・ブレード・シャフトが曲がった。

当初から,アイドル・アップすれば安定度はよくなるのか,という単純な疑問が残っていた。
本来,スロットル調整でモータの回転数を上げれば確認できる話だけど,残念ながら動かないので, ビビリながら3Dモードでやってみた。
会議室でアイドルアップ
3Dモード操縦中は興奮していてよく分からないが,少しはよくなった気がする。
モード切替スイッチを上にするとき,どうしても右手に力が入り,エルロンまで動いてしまう。
狭い場所だと,結果として,ブチ当ることが多い。


ブラシレス化 (簡単にはいかないぞ)

だいぶ操縦にも慣れ,メイン・モータもヘタり始めたので, そろそろ,ブラシレス化でもしようかと,いろいろ調べてみた。
4G3は親切にも3in1から,サーボ信号が出ている。
それぞれ,ESCラダーという名前だ。
どうもラダーという名前は怪しい。
そこで,それぞれのコネクタにWalkera 4#3のサーボを接続してみた。


結論だけ書くと,残念ながらラダーコネクタは,プロポのラダー・スティックの 信号がそのまま出ているだけである。
ミキシングもされていなければ,ジャイロも効かない。
流石,Walkera,そう簡単にはブラシレス化をさせてくれない。

メインモータはそのままESCのコネクタにアンプをつなげば,簡単にブラシレス化できる。
ところが,不満があるのはテール・モータのほうである。 そのままアンプをつないでも飛ばない。
方法は2つある。1つは ORC01:変換基板 を使ってテール・モータの信号をサーボ信号に変換する。
もう1つはミキサーとジャイロを追加する。ただ,ジャイロを付けるくらいなら,受信機ごと交換した方が いいプロポが使えるので,そちらの方がよいかもしれない。
プロポのリボリューション・ミキシングを 使えば受信機側のミキサーは省略できるだろう。
さぁ,どうするか迷うところである。

メインだけブラシレスというのは, 国産超安定化ヘリ ヒロボーSRB と同じ構成なので,悪くはないが。。。。

プロポ再び

以前,かなり前に,Fujinawaさんからトレーナ出力は正常だとBBSに書込みをいただいた。
それをバカなORCはそんなアホなことあるかい!!と調べもせずにスルーしてしまった。
今回,ブラシレス化にあたり,いろいろと信号を調べていたら, 全くFujinawaさんのご指摘どおりだった。
改めて,お詫び申し上げます。
どうして,こんなアフォなことになってしまったんだろうか?
これは想像だけど,トレーナ出力には補正なしの出力を出し, RF(電波)には補正されたのを出力するつもりが,逆になったんだろうか? ジャイロ感度はスティックに無関係だから両方出ているのか?
とにかく,この辺がWalkeraらしい。

さて,問題のプロポ信号だが,以下のようになっている。
ch.1,2,5 CCPM
ch.3 スロット
ch.4 ラダー
ch.9 ジャイロ感度
また,CCPM OFF(DIP SW 9=OFF)のモードも正常に働き, (これは電波側もOK)以下のようなチャンネルになる。
ch.1 エレベータ
ch.2 エルロン
ch.3 スロット
ch.4 ラダー
ch.9 ジャイロ感度

したがって,CCPMをOFFにして,市販の USBシミュレータ・ケーブルにWalkeraプロポをつなぐと, FMSなどのシミュレータで練習することができる。

再度,各トリマの動きを機体側で確認してみた。
DIPスイッチNo.10のスロットル・カーブとサーボのカーブは,やはり調整できない。
ところが,DIPスイッチNo.12,V1のジャイロ感度だけは,調整できるのが分かった。
V1が-100%と0の間では顕著に変化する。0〜100%の間は,それほど感度の変化はない。
+100%にしても,ハンチングが起こるくらいジャイロ感度は上がらない。 おそらくそれで効いてないと勘違いした。申し訳ございませんでした。

金属パーツ

Jadeの金属パーツが来た。 Blades HolderとBlade Controller,Swashplateの3点セットである。
全体的にアルマイト加工し,外見は美しく仕上げられている。
特に,金属スワッシュは大変よく出来ていて,ガタがほとんど無い。

早速,取り付けてみた。
ます,リンケージ回りを綺麗に外す。
次にBLade Holderを丁寧に外す。
これがけっこう大変である。
Blade Holderは1.5φのステンレス・パイプ(Rotor Shaft)にM1.0のネジで両端から止めてある。


ところが,度重なる激突でRotor Shaftが曲がってた。
そうなるとM1.0のネジが簡単に緩まない。根性で緩めたら頭からポッキリ折れた。
おそらく,けっこう曲がっている人は多いと思う。
外径1.5φ内径0.8φのステンレス・パイプが用意できない人は, Main Rotor Shaftを発注しておいた方がよい。
また腹立つことにBlade Holderを止めるネジが付属していない。
M1.0のナベ・ネジを持っていない人はScrew Setも頼んだほうがよい。
注意:外径1.5φのステンレス棒でも,そのままでは入らない。 1.47φまで少しヤスリで削らないとならない。ステンパイプの規格が違う?

後日談
fly with the windのS氏からメールを頂き,ネジが外れないのは曲がっているためではなく, ネジロックされているのが原因だとお教えいただいた。
ゆえに,曲がってる人も,曲がってない人も,少しでも力を入れるとポキリと折れる。
ハンダゴテやバーナで熱してから外すとうまくいくそうです。
とは言っても,オリジナルのプラ製部品の中のシャフトを熱するのは,かなりの困難だ。

次に,電池ケースと足を外し,ギアを外す。
これが無茶苦茶大変で,とにかく固い。
小川君が時計用の1φポンチでたたき出してくれた。
ギアが外れると,本体からスッポリとメイン・シャフト部分が抜ける。

後日談
これもS氏からの助言であるが,メイン・ギアを抜くよりも, シャフト上側のRoter Headのピンを抜くほうが簡単であるらしい。
これは,これで,大変そうだが,どちらかのピンを抜かないとスワッシュは抜けない。

スワッシュ・プレートを交換する。 が,これが,また,大変。差すだけと思ったら大間違い。
片側の穴が小さくてメイン・シャフトが入らない。 真ん中の玉は,くるくる動くので,ヤスリをかけて穴を広げるのも一苦労。
ほんの少しコスって,無理矢理突っ込むと入る。
どうも圧入したときのバリが残っていたようだ。

次にBlade Holderを取り付ける。
これが,また,大変。1人でやるには大変な作業だ。 最初にステンパイプの片側にネジを締める。
それを,Blader Holderに入れ,写真のように抜けないようにメインブレードを取り付ける。
尖った方を外側にワッシャを入れ,そのままヘッドに差し込む。
反対側も同じように組み立て,ネジで締める。
1人でやるには大変だ。この際,近くにいる人に応援を頼もう。


次にBlade Controllerを取り付け,それぞれのリンケージをくみ上げる。
Jadeパーツのリンケージは全て真鍮製であり,非常にスムーズである。
S氏の助言によると,Blade Controllerのリンク・ボールと取り付けネジは ネジ・ロックを塗っておいたほうがよい。確かにユルユルだった。


ヘッド部分が組みあがったら,いよいよ最後の難関,メイン・ギアの取り付けだ。
まず,ピンの先を細かいセラミックヤスリで台形状に尖らせる。
だいたい70%くらいの直径に仕上げる。
メイン・ギアをシャフトに差込み,穴を完全に合わせる。
ピンをギアに差込み,ラジオ・ペンチで両端を挟み込み圧入する。


やっと完成。ところが,Blade Controllerのリンケージ・ボールの足部分が少し長すぎるため, フライバーがベルリンク・ロッドの溝に少し擦れる。
まぁ,爪楊枝にセラミックグリスを塗って何度か上下させるとスムーズに動くようになる。


問題はBlade Holderの方である。
ほんの少し,オリジナルより間隔が狭いのだ。
したがって,ブレードを取り付けるとき,ペンチでブレードの根元をしっかり圧縮して薄くしないと, 摩擦でブレードの動きが固すぎることになる。

ドラッグ・ボルトもオリジナルより複雑だ。
オリジナルのBlade Holderはプラ製なのでタッピング・ビスを締めこんでとめている。
金属製の方は下側にネジが切ってあって, 突き出たドラッグ・ボルトをナットで締めるようになっている。
ブレードの交換が非常に面倒である。
XRBのように,バカ穴にしてナイロン・ナットで締めるようにした方がよいかもしれない。
下のネジ穴がバカになったら,そうすることにする。


さて,金属パーツを付けた5G3の飛びはどうなったのか?
Walkera 4G3 金属パーツの飛び
ブレードを柔らかく取り付けると,オリジナルとほとんど変わらない。

Walkeraの4G3のHP を見ると,純正の金属部品が発表されている。
純正はRoter Headやベルリンク・ロッドまで用意されている。
ただし,スワッシュ・プレートの上側はプラ製である。 どちらを選ぶかは悩むところである。

結局のところ,スタビライザ・バーがベルリンク・ロッドに擦れるので, ORCオリジナルのBlade Controllerに戻した。
残念ながら,安定度は同じである。あくまで気分の問題である。

で,このJade製のBlade Controller(ネジ・ロック処理済み)が不要になったので, ちょっとくらい擦れてもいいやぁという人,先着1名様に進呈します。 ORCまでメールください。


テール・ベアリング

Walkera製品は一般的にベアリングが粗悪である。 安いベアリング使ってるから,当たり前と言えば当たり前。
そこで,ミネベアのボール・ベアリング DDL-310 を入手した。
小さいながらも,しっかりした作りだ。
1個385円。Walkera製の5倍以上の価格である。
5倍以上の寿命があるかどうかは分からない。


寸法もぴったりで,注意してピンセットでつかんで押し込む。
もちろん,回転はスムーズである。



テール・モータの交換

どうもテールの据わりが悪いので,テール・モータを交換した。
テール・モータの発熱は少ないので,メイン・モータより超寿命のはずであるが, 交換してみた。
結論から書くと,原因はテール・モータではなかった。
なぜ,わざわざ記事にしたかと言うと,案外大変だからだ。
まず,4in1からテール・モータに接続されているコネクタを抜く。
これが面倒なんだけど,思い切って抜いた方が,後々の作業が簡単になる。
コネクタの側面にピンセットを引っ掛けて,軽くリード線を引っ張って抜くと抜きやすい。
テール側から,リード線をゆっくり引っ張って,テール側の余分を伸ばす。


テール・モータは4#3に比べると,かなりしっかりくっついてる。
まず,マイナス・ドライバでこじて,少し出す。 あまり無理をしてはいけない。
もっとも,完全にダメになったテール・モータなら,これほど気を遣う必要がないが, Walkeraの場合,テール・モータ不良と診断しても,違うことがままある。
とりあえず,気を遣って外しておいて損はない。


プライヤーで軽くはさみ,引き抜く。
このとき,モータの真ん中をはさんではいけない。
後端の端子のある部分が強いので,そこをはさむ。 ゆっくり回すと外れる。
4#3とは異なり,収縮チューブは簡単には外れない。 なるべくモータ側の線を切って,半田ごての熱でチューブを外す。


新モータのリード線を適当に切り,8mm程度被覆をむく。
4in1から来てる延長リード線は,前のモータのカスを綺麗にする。
あまり熱をかけすぎると,被覆が溶ける。
1mmの収縮チューブをモータ側に入れる。
モータのリード線を,延長リード線にピンセットで巻きつける。
軽くハンダを流して,十分に冷やす。
収縮チューブを接続部に移動させ,ドライヤーで収縮させる。


テールの足の交換

何度か着陸すると,テールの足(Tail Knighthead)が床に当り,だんだんと繊維が出てくる。
そのうち折れてしまった。
もうちょっとよい国産の1φカーボン・シャフトに交換することにした。
根元から折れているので,元のカーボン・シャフトのカスを1φのドリルでこそげる。
けっこう大変で,0.8φで中心付近に穴を開けて,1φで広げるようにとる。
余り力を入れないようにすると,元の穴が忠実に復元される。


ラジコン・ショップで買った1φのカーボンシャフトを適当な長さに切って, 瞬間接着剤をつてて差し込む。
穴さえ復元できれば後は簡単だ。



ブレード・ダンパー

前述のS氏よりブレードは固めに締めた方が安定するというメールを頂いた。
たしかに固めに締めた方が安定するが,固すぎると舵を切ったとき不安定になる。
そこで,メイン・ブレードに付加するゴム・ダンパーを工夫することにした。
ブレード・ホルダーにはめ込み,ブレードとブレード・ホルダーの間に挟まって ダンパー効果が出るような形状を考えた。
ダンパーの厚み1.0mmから0.2mm刻みで2.0mmまで作成した。
材質は透明シリンコン・ゴムである。


実際に取り付けて飛ばしてみた。
ホバリング時は,ブレードを固く締めたのと同じ効果があり,すごく安定する。
走らしたときは,適度にブレードが振れて不安定にならない。
これはいい!!!。自画自賛。
ORCの機体は1.8mm厚が一番よかった。
ホバリング時にマッタリと安定し,旋回時は普通に舵が効く。

輪ゴムとかでも代用できるかもしれないが,一定の精度を保つのは難しいだろう。

写真は金属ブレード・ホルダーだが,オリジナルのプラスチック・ブレード・ホルダー でも同様の効果があった。

いろいろと実験した結果,1.6mm 1.8mm 2.0mm厚が,使いやすかったので,色を変えて3種類作ることにした。
自作する方のために,
ブレード・ダンパの作り方 を書いておきます。(と言うより製造風景か?)
めちゃめちゃ苦労します。 手も足もシリコーンだらけぇ。。。

左の写真は1.8mm厚(黒)のダンパーである。


ちょうど,写真のようにブレードの後ろがダンパー当り,ブレードの動きが抑制される。
抑制の硬さはダンパーの厚みであり, 抑制の量は両脇に凸状の突起の高さになる。


まず,ダンパー・ゴムをブレード・グリップに取り付ける。 純正のプラ製の場合,ドラッグ・ボルトが締まる突起に当るけど, ダンパーを軽く延ばして,奥まで押し込む。
裏表あるので注意する。凹んでいる方がブレード側。


2.0mm厚(赤)となると,少し取り付けが面倒である。
まず,ブレードの穴をドラッグ・ボルトがスムーズに入るように, 何度かドラッグ・ボルトを抜き差しする。
次に, 腹でブレード押さえつけるようにして,取り付ける。
慣れるまで少し苦労するかもしれない。
ドラッグ・ボルトはブレードが浮かない程度のユルユルに締めること。
ブレードを取り付けたら,回転方向に+−10度くらい何度か動かしてなじませる。
もし,2枚のブレードで硬さが異なるならブレードの根元が変形している。 ブレードの根元の形状をヤスリで整える。



実際に2.0mm厚(赤)を付けて飛ばしてみた。
Walkera 4G3 ブレード・ダンパーを付けたときの飛び
ホバリング時,非常に安定する。
僕のようなヘタクソでも,けっこうその場に止まっていられる。
これはドラッグ・ボルトを硬めに締めたときの挙動とほぼ同じだ。
旋回時は適度にブレードが動いて,ひじょうにまったりとした動きになる。

1.8mm(黒)は動作が少しクイックになる。私はこちらの方が好きだ。
1.6mm(黄)は低速時ほとんど抑制しないので,外で飛ばすとき向きだと思われる。
(実際に外で飛ばしたことがないので想像)

このブレード・ダンパー3種類6個1組を ORC SHOPにて 頒布します。
シリコーン・ゴム製で,少しバリが付いてますが,動作上は全く影響ありません。
先着11名様はすぐに発送できます。
(それ以降の方は次の製造までしばらく待っていただくことになります)
欲しい方はORCまでメールください。





続く。。。。

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